気まぐれごちゃまぜアニメ短編集。3冊目 (ページ31)

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続ページ31

貴女side

「A、敵連合においでよ」
『・・・え？』
「と言うか連れてくね」
『えええっ！？』

涼しい顔で私を抱き上げ、窓に向かって歩き出した

これって所謂お姫様抱っこでは・・・！？

内心動揺しながらも、表に出さないように努め尋ねた

『あの、何故私を』
「分からない？」
『分かりません』

素直にそう言うと、じっと私の顔を見つめてくる

深紅の瞳とかち合って、ドギマギと私の心臓は音を立てる

『とむら、さ』

口を開きかけると、ナニかによって遮られた

唇から伝わる熱

一拍おいて自身が今キスをされているのだと気が付いた

ねっとりとしつこく口内を責め荒してくる舌に戸惑いながらも、嫌な感じはしなかった

「ってオイィイイイイイイイ！！俺の妹に何やってんだァアアアア！！！」

兄の絶叫により離れてしまった唇

それを寂しいと感じる自分がいた

「続きは、俺のアジトでね」

私の心を見透かしたように、意地悪く弧を描く弔さんの口

嗚呼、駄目だ

この人には敵いっこないな

私は全身の力を抜き、弔さんに身体を預けた

弔さんは満足そうに笑ってから、片手で壁を崩した

「オイオイオイオイオイオイオイィ・・・・何やってんのォ！？ここ６階だよ！？」
「じゃあ、Aは貰っていくぜ」
『兄さん、御免なさい・・・』
「お前も何言ってん、」

ゆっくりと身体が傾き

ふわり、身体が宙に浮く

落ちる恐怖も、何もない

だってこの人が居るのだから

「オイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ！！！！」

兄の本日何度目かの絶叫を背に

私と弔さんはもう一度キスをした

end

「全く・・・私をその場に連れていけばこんな無茶をする必要もなかったでしょう！！」
「悪かったって黒霧」
『ご迷惑をおかけいたしました・・・』

二人は待機していた黒霧によって助けられました。はい。

遅くなって大変申し訳ありません！！！リクエスト有難うございました！！！