【テニプリ】ちょっと耳鼻科行ってきます。

耳鼻科、０１０ ページ11

貴女side


「改めて、自己紹介しろ。お前ら」
「言われんでもそうするわ」

忍足先輩が一歩前に出たので、私は慌てて立ち上がりました

「俺は忍足有士。３年H組やから、困ったことがあれば何時でもきーや。プレイスタイルはオール
ラウンダー」

おーるらうんだー？

生憎、根っからのインドア派の私にとっては全く聞きなれない言葉です

戸惑いが隠せずにいると、忍足先輩はああ、と納得されました

「順々に覚えていけばええで、よろしゅう」
『はい、有難うございます。よろしくお願いします』

差し出させた手をそっと握り返した

「俺は向日岳人！３年D組ね。プレイスタイルはサーブ＆ボレーヤー！！アクロバディックが得意だぜ。海月お前も飛んでみそ？」
『えっ、あっ、はい！！よろしくお願いします！！』

忍足先輩の脇腹に凄い勢いで突進して、私の前に登場した向日先輩

忍足先輩とは対照的な方だなぁ・・・

『ええと、忍足先輩大丈夫でしょうか・・・？』

向日先輩の強烈すぎるキャラと勢いのよすぎる握手に参りながらも、声をかけると

「だ、いじょうぶや」

という震えた声が返ってきました

あんまり大丈夫そうには見えませんが・・・、という言葉を吞みました

「俺は宍戸亮。ジローと同じ３年C組だ。プレイスタイルはカウンターパンチャー。まあ、なんだ困ったことがあれば言えよ」
『有難うございます、宍戸先輩』
「あー・・・・、それやめてくれ」
『えと、宍戸先輩、という呼び方をですか？』
「嗚呼、他人行儀に感じるし俺はそう呼ばれ慣れてねえからな」
『分かりました・・・・亮先輩・・？』
「ッッッ！！！！」

先輩の頬が赤くなりました

えっ、影では鳳君にそう呼ばれていないんですか？

てっきりもう下の名前で呼び合う仲だとばかり・・・

『嫌なら変えますが・・・』
「いやっ！！！それでいい、そうしてくれ！！！」

首がもげるんじゃないだろうかってぐらい勢いよく首を左右に振る亮先輩

「はいはいはいはーい！次俺ね！！俺は芥川慈郎！ジロー先輩って呼んでくれるとうれC〜！！あ、プレイスタイルはサーブ＆ボレー！！好きな物は昼寝とムースポッキー！」

眠っておられる時と印象がかなり違うんですか・・・・

「ジローは寝ていることが多いからな、寝てたら叩き起こしてくれ」

私の心を見透かしたようにそうおしゃった跡部先輩

これで３年生は全員・・・

個性的すぎやしませんか？



続く

耳鼻科、０１１→←耳鼻科、００９

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す