仮眠室の住人５ (ページ4)

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144 たまにはページ4

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ずっとこうしていたいな～。交わす言葉もなく、もう何分も頭を撫でてくれる先生の腕の中でそんなことを思っていたら、

渡海「……すきだよ。」

先生が耳元で囁く。

渡海「……って、たまには言っておこうと思って」

帰ってきたときから、どこか疲れているようだったあなたからの愛の言葉。落ち着いたトーンで聞かせるように言って、そのまま耳やこめかみのあたりにキスをおとしていく。

「っ、あの」

渡海「んー？」

「くすぐっ……んぁ」

渡海「ふふかわいい声」

たまらず顔を上げると、いたずらっ子みたいな表情でこっちを見る。

「先生って罪深い……」

渡海「なによそれ」

「いっぱいどきどきのさせるのは軽犯罪です」

渡海「俺捕まっちゃうの？」

くすっと笑って「それは困るな～」なんて冗談ぽくつぶやいた先生は、苦味なんて知らなくて良いというように甘いやさしさだけを一途に届けてくれる。ほら、やっぱりこんなのずるい。

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