159.#アオハル ページ33
女の子が去っていって2人だけになってしまった。気まずいことこの上ない。
『部活行こう!!遅れたら北先輩の雷が落ちるよ!!』
治くんの腕から離れて言う。彼の顔色を伺うとすごい驚いた顔をしていた。心外だよ。
『え、なにその顔』
「いや、Aも嫉妬するんやなー思て」
なかったことにはしてくれないらしい。
『……忘れて』
ズキズキと痛み出した額を押さえて言うと、返ってきたのは予想もしてない答えだった。
「無理に決まっとるやろ。あないかわええこと言われて忘れるわけないやん」
思いもしない嬉しい言葉に驚いて足が止まる。
『なんで？うざくないの？』
治くんは振り返って私の元へ来て、両頬を両手で挟んだ。
「アホか。逆に嫉妬されへんことのが悲しいわ。俺は嫉妬されて普通に嬉しかったで」
それだけ言うと治くんは両手を離した。頬から消えた温もりが切ない。と、そこで私の頭に1つの仮定が浮かび上がる。
『……まさかわざと行ってた？』
「どやろな〜」
そう言うとポケットに手を突っ込んでサッサと廊下を歩いていった。
また治くんのペースに巻き込まれた。
『やることが姑息すぎるーー!!!!』
「喧しいな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 530人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞香(プロフ) - あかねさん» そうなんですね！双子羨ましいです笑 更新頑張ってください！ (2020年11月17日 16時) (
レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 舞香さん» そうなんです〜！双子の兄がいます！ (2020年11月17日 15時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - ピさん» 嬉しいです！本当にありがとうございます！ (2020年11月17日 15時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - え！双子さんなんですか？ (2020年11月17日 7時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - なにこれ好き、、、、しかも面白すぎてめっちゃ笑った (2020年11月13日 20時) (レス) id: e3a365bbc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかね
| 作成日時：2019年10月13日 18時
