53.#アオハル ページ25
天童さん(名前はあとから聞いた)の謎の気遣いにより白布くんの元に連れられて、二人きりにされた私たち。あのツンツンの一房引っこ抜いてやる。
無言はきついから思ってたことを聞く。
『青城って知ってたんだ？』
「あー、うん。大会で会ったの覚えてない？」
会ったっていうかぶつかったの方が正しいけど、と白布くんは付け加える。大会でぶつかった、大会でぶつかった……と記憶を遡る。
『あ！あの時！』
新人戦の決勝前、制服着て伊達メガネかけてはじめくんの応援に行ったのにストーカーに見つかって、逃げてる時にぶつかったんだ。個人的な応援だったから私服で行こうかと思ったんだけど、アイツ私の持ってる服全部覚えてるからな…(戦慄)
「ぶつかった時美人な子だなって思って。そのあとすげえ心配してくれたの嬉しかった」
『美人って言葉を辞書で6万回引いた方がいいと思うけど、ひと目で白鳥沢の選手ってわかったし王者に怪我なんかさせたら申し訳立たないじゃん』
白布くんはクスクス笑うと突然真顔に戻って話を続けた。表情筋。
「インハイ予選の時いなかったからどうしたんだろって思ってたけど、まさか稲荷崎でマネージャーやってるとは思わなかった」
私もする気はなかったんだけど、治くんに外堀埋められた、と話すと当初の目的を思い出した。
『あ、ごめん。稲荷崎もご飯呼びに行かなきゃ』
着いていく、と言ってくれた白布くんを連れて稲荷崎の部屋に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1097人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかね(プロフ) - さかなさん» めちゃめちゃ嬉しくて顔が放送禁止状態になりましたお話作っててよかったですありがとうございます大好きです(一息) (2020年3月6日 1時) (
レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
さかな - いやほんとに最近これ面白いなぁって思って読み漁ってたのが全部あかねさんの作品で運命感じてます（ここまで一息） (2020年3月6日 1時) (レス) id: 7cad186474 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - さなさん» 作者は最近北さん不足でしにそうです……。だれか供給してくれ……(知らん) (2020年3月3日 23時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
さな - きたさぁあぁぁぁん (2020年3月3日 9時) (レス) id: 3411e1228a (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 瑞稀さん» くうう！嬉しいコメントありがとうございます!! (2019年10月2日 11時) (レス) id: e1f32f2247 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかね
x他1人 | 作成日時：2019年9月21日 18時
