柱のみんなの様子がおかしくてワロエナイ【鬼滅の刃】

卌壱 ページ44

『へえー！炭治郎と文通してるんだ！』




千寿郎くんと並んで夕餉を作っていると、そんな話題になった。




「はい！炭治郎さんからはよく、善逸さんと伊之助さんとAさんの話を聞きます！」




え、なんか心配だな、炭治郎に限ってそんなことはないと思うけど変なこと言われてないかな。




『……私のことなんて聞いてる？』



恐る恐る聞いてみる。




「自分とと同期なのにもう柱になったすごい方だと！あと……」




『うへへ……ん？あと？あととは？』




「伊之助さんと、ツヤツヤのどんぐりとでっかい松ぼっくりの、どちらの希少性が高いのかよく喧嘩していると……」




『クッソ長男許さねぇ……！』




変なこと吹き込みやがって。




夕餉が出来たので食卓に運ぶ。




「さつまいものの味噌汁にさつまいもご飯か！うまそうだ！」




煉獄さんはとても喜んでくれた。わっしょいわっしょい言いながら。




「うまい！うまい！」




『そりゃようござんした』




さつまいもご飯を一口食べてみる。




『おいし〜！』




千寿郎くんまじ嫁。嫁力高すぎる。こんなの絶対お姉さんたち放っておかないよ。




咀嚼しながらそんなことを考えていると突然煉獄さんが私の方に向き直った。




『？どうしました？』




「神木少女の味噌汁を毎日飲みたいのだが！！」




静寂。




千寿郎くんが箸を落とした。




愼寿郎さんがお酒を零した。




『いいですよ？』




煉獄さんの目がかっ開かれた。めんたま落ちるんちゃうん、危ない危ない。




「本当か！？」




『さつまいもの味噌汁ぐらい簡単ですしいつでも作りますよ？』




そう言えば煉獄さんの焦点の合わない目はさらに虚ろになった。どうやら思考が宇宙まで飛んでいるようだ。どうしたんだろう。

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