友達やめます。【白布賢二郎】

５．友達 ページ6

友達やめる宣言をしてから、全く喋らない私たち。




クラスの友達、さらには白布のチームメイトの川西にまで「喧嘩したの？」と心配する始末。




いつもうるさい私たち(注・私)がしゃべらないとそんなに変なのか。




退屈な授業の間、ちらっと横目で白布を見る。




と、ばちっと目が合う始末。




なんなの私たち仲良しか。




いつもだったらここで口パクで話すんだけど、今日は無視。




気づかないふりして前を向く。




あああ、胸が痛い。




もう一度白布を見たい気持ちをこらえて板書を写す。




すると、左から感じる視線。




なんなの、え、なんなの




そっと、そーっと左側を見る。




今にもばちぃっと音がしそうな勢いで白布と目が合う。




それを神速の速さで逸らす私はすごいねえ誰か褒めて。




退屈だったはずの授業は白布の視線と戦って終わったのだった。




授業まともに聞けなかったじゃん、赤点確定だよ私。

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