友達やめます。【白布賢二郎】

３８．友達 ページ39

そう言ったらもう我慢できなくて。




思ったことを何も隠さず言ってしまっていた。




『私はさ！何回も何回も必死に白布に気持ち伝えててさ！




なのに白布は全然変わらないし、こっちの気持ちちゃんと伝わってんのか！




挙句の果てにはかわいらしい女の子に告白されたらちゃんと答えるんでしょ！？




お前の頭はどーなってんだ！




私の方があの子よりよっぽどお前のこと好きだバーカ！』




言い切った。何言ったか忘れたけど。




「いや、断ったけど、さっきの子」




『そーゆー問題じゃねぇわ！』




もどかしくて、どうにもできなくて、力が抜けてしゃがみ込む。




そんな私に目線を合わせるように、白布もしゃがんだ。




「じゃあどうしたいの」




『私のこと好きになって』




馬鹿なこと言ってるなぁとつくづく思う。




「じゃあ付き合う？」




『…は？』




待って思考が停止した。




私そんなこと一言も言ってない。




いや、なれたらいいなとは思ったけどね？望んでたけどね？




そんないきなり？




『な、なんでそうなった？』




「俺はいいって思える人としか付き合わないよ」




さっきから話が嚙み合ってません。

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