拝啓もう一人の貴方へ【向井康二】 (ページ6)

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5番目の忘れ物ページ6

食卓には箸と茶碗が３つ

"彼"は肉じゃがを食べて一言

『ん～

28点』

「はぁ！？そんなん言うなら食わんでええ！！」

『いやや、腹減っとるもん』

「じゃあ文句言うなや！！」

左右を見ても康二くん

康二くん同士が喧嘩してる

「あの、本当に未来の康二くん、なの？」

"彼"はふっと笑って

『そうやで、

今よりず～っとかっこよくなったやろ？』

「まぁ、禿げてなくて良かったわ」

『やかましいわ、過去の俺』

「どうしてここに来たとか、分かりますか？」

『・・・さぁ？』

「使えんやつやなぁ！！」

『さっきからうるさいねん！』

「何やて！？」

ダメだ、この二人喧嘩しかしない

「未来って言っても、何年先の未来から来たの？

こっちは今年2023年だけど」

『ならちょうど5年後やな』

「でも、未来の康二くんがいないってなると

向こうの世界はとんでもないことになってるんじゃ・・・」

「そうや！！仕事も放ってメンバーに迷惑かけまくりや！！」

『・・・メンバー、ねぇ』

"彼"は歪んだ顔をした

「ちなみに他のメンバーどんな感じなん？

写真ある？」

『・・・ない、

5年後には何もなくなっとるよ』

「え？」

『9人でずっと一緒、なんて無理なんよ

いつか絶対に終わりが来る』

"彼"は真っ直ぐこっちを向いて

一番聞きたくなかった一言を言った

『SnowManは解散したんよ』