目黒蓮Episode3 ページ39
「俺と阿部ちゃんかき揚げで!」
「俺きつねうどん!」
「じゃあ俺も」
「はいはい、今準備するから待ってて」
かき揚げ2できつねも2か
「俺も手伝います」
「いいよ目黒、座ってて」
「俺、償いたいんで」
「・・・じゃあうどん茹でてくれる?」
「うっす!!」
かき揚げ用の野菜と煮込んでおいた揚げを用意して
油を鍋に入れ、火をつける
「記憶、元に戻って良かったね」
「ありがとうございます
本当は消してしまいたくなるような過去もあったけど
阿部さんが過去は大事な経験になるって
そう教えてくれたから
思い出せて良かったなって」
「へぇ、良いこと言うね亮平も」
「・・・あの」
「何?」
「・・・仲直りって
どうやってすれば良いと思いますか?」
「・・・亮平のこと?」
「っ、はい
あの時は勢いで殴っちゃって
完っ全に俺が悪いんですけど
どうやったら許してもらえるのかなって」
「んー、素直に謝れば良いと思うけど」
「だけど
俺がこんなこと言うのはあれですけど
トラウマとかになっちゃうんじゃないかなって
怯えられたりしないかな・・・」
まぁ、亮平に限ってそれはないと思うけど
「記憶ってのは一生残るものだからさ
もちろんトラウマになる人もいるよ
そこで一番大事なのが忍耐力」
「忍耐力?」
「拒絶されても諦めないこと
どれだけ時間がかかっても良いから
ちゃんと謝罪の言葉を述べて、一生かけて償う
目黒が今やろうとしてることもそれと同じだよ
今持ってる償いたいって気持ちを亮平に伝えてみて?
絶対上手くいくよ」
「っ、俺、やってみます!」
「それでよろしい
上手くいったら、
目黒は肉うどんにしてあげよう」
「やった!!」
「行ってきな?」
「うっす!」
目黒も真っ直ぐ向き合おうとしてるんだな
俺も
ちゃんと"あいつ"と向き合わないとな
って、
「うどん伸びてる・・・」
仕方ない、
翔太のやつにしよう
目黒蓮Episode4→←Best Buddies Episode1
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作者名:春のクマ | 作成日時:2022年8月4日 21時