Snow Mafia (ページ26)

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佐久間大介Episode5 ページ26

年月は経ち

大学を卒業した俺は

念願の医者

とはいかず

とある理由から闇医者になった

それでふっかと知り合って、マフィアになって

まぁ、この話はまた今度ね

医者になる為に猛勉強していた俺は

佐久間達とは疎遠になっていた

そして俺がこの隠れ家に引っ越してきた時

まるでタイミングを見計らっていたように

【阿部ちゃん、今日暇？】

佐久間からメールが送られてきた

「佐久間、お待たせ！！」

「阿部ちゃんー！！久しぶりー！！」

「久しぶり！

佐久間全然変わらないね〜」

「俺結構成長したんだけど！？」

たわいも無い会話をして

「で、今日はどこ行くの？」

「そこのカフェ！！

リクエストでラテアート

何でも書いてくれるんだー！！」

へぇー、近所にこんなのあったんだ

「佐久間ー、推しキャラ頼むのは良いけど

簡単なやつにしてあげなよ？」

「はいはーい、じゃ、行こ！！」

「再現度えぐっ！！やば！！」

さっきから写真撮りまくってる佐久間

俺はもう猫のラテアートが無惨な姿になってるよ

「いやー、阿部ちゃんとこうやって話せて嬉しいなぁ」

「そうだね、ずっと勉強忙しかったし」

「そういえば阿部ちゃん医者になれたの！？」

「あー、一応」

嘘ではないからね

「マジ！？おめでとうー！！！」

「ありがと、佐久間は就職決まったの？」

「まだー

今日はそのことで相談に乗って欲しくて」

「相談？」

「俺、新しい会社作ろうと思う！！」

「は！？」

「もちろん1人じゃないよ、照と一緒に！！」

「どんなことで稼ごうとしてるの？」

「宅配業者！！

ほら、宅配便って皆に幸福を届けられるでしょ！！

すっごい幸せな職業だよねー！！」

ふふっ、なんか佐久間らしいな

「応援してるね2人のこと！！

俺に出来ることがあったら何でも言ってね」

「へへっ、ありがとー！！

実は阿部ちゃんに、こほっ」

「佐久間、大丈夫？」

「うん、ごほっ、」

「深呼吸して、ゆっくり」

「スー、ハー、

ありがと、収まってきた」

「今日はもう帰ろ、悪化したら怖いし」

「うん、」

いつもだったらここで駄々こねるのに

いや、佐久間も会わないうちに成長したんだ

そう心で言い聞かせた

ここから佐久間の作戦が始まってるとは知らず