Snow Mafia (ページ13)

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Lily Episode3 ページ13

「もう少しだったのに

なんで邪魔したの、宮舘？」

ｸﾞｯｯｯ

亀梨は横たわる涼太を踏みつける

「っ、がはっ・・・！！」

やめろ

「残念だよ、お前には」

何度も何度も同じ動作を繰り返す

まるで壊れた玩具のように

「っがはぁ・・・！！」

そのたびに聞こえる涼太の呻き声

やめろ

やめろ

「やめろぉ！！！！！」

俺は槍を振りかざした

ｻﾞｼｭｯ

それは簡単に切れた

いや

切られた

「あぁぁぁっっ！！！！」

床には

俺の耳が落ちていた

「っ、翔太ぁ、」

涼太が震えた声を出す

何やってんだよ俺

やっぱり

俺はっ、ただの足手まといじゃねぇか

その瞬間ビリッとした殺気を感じた

「阿部ちゃん、二人頼む」

「OK」

「亀梨さん、だっけ？

よくもまぁ、うちの仲間達を傷つけてくれたね

そのお返し、させてよ？」

ﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ

目の前で繰り広げられる銃撃

さっと避けた亀梨に

ふっかはニヤっと笑って

ﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯ

「っ！」

亀梨が肩を押さえた

弾が当たった？

何が起こったんだ

銃は最初の三弾しか撃ってないはずなのに

「なぁ、阿部ちゃん、今のって」

「あぁ、あれは大きい銃弾の中に

小さな銃弾が入ってるの」

「二段階になってんのか」

「てかじっとしてて

今から耳縫うんだから」

「はっ！？

無理無理！！！

俺なんかより先に涼太を！！」

「翔太があっちに夢中な間に

涼太くんの応急措置、終わったから

はい麻酔注射するよー」

「うわぁぁ！！」

「昔から注射嫌いだもんね翔太」

「涼太っ、見てないで止めろよっ

って、催眠、解けたのか？」

「お陰様で

・・・ごめん、翔太」

「・・・何謝ってんだよ」

「俺が弱いせいで

翔太にも、皆にも迷惑かけた

亀梨くんは強い

もしかしたら

今戦っている人、

死ぬかもしれない」

ふっかが死ぬ

「ふふっ」

「阿部ちゃん、何笑ってんの？」

「？」

「いや、二人はまだ

ふっかの本当の強さに気付いてないね」