Will you marry me02 ページ6
「ありがとう、Aさん」
「いえいえ、役に立てたか分かんないけど、彼女さんに喜んでもらえるといいね」
「そうだね」
そう言ってお店を出て弟者くんと別れて家路に着いた。
家に帰ると珍しく私より帰って来るのが早かったみたいで「おかえり」と兄者が出迎えてくれた。
「ただいま、早かったんだね」
「今日は思ってたより作業の進みが良くて、早く終わったんだよ」
「それは良かった。ご飯の準備すぐしちゃうからちょっと待っててね」
リビングに向かいスーツのジャケットを脱いでエプロンをしてキッチンに立つと、兄者がそれを見てくる。
「何？」
「いや、Aのその姿見んの珍しいなって」
「兄者が帰って来る頃にはもう着替えてるからね」
夕飯の準備に取り掛かっていると、兄者が私の後ろに立つ。
「なぁ、次の土曜って予定ある？」
「ううん。無いよ」
どうしたの？って聞くと「空けといて」って言って私の首元にキスをしてリビングに戻っていった。
久しぶりにデートかなって胸躍らせながら夕飯を作った。
土曜日までの数日は思いの外早く過ぎていった。
何をするんだろうと思っていたけどいつもと変わりないデートだった。
ランチして、ショッピングに映画。久しぶりだから何か違う事でもするのかなって思っていたからちょっとだけ寂しい気持ちになった。
「これからどうするの？」
車に乗り込みながら、もう帰る？って聞くと兄者はまだ帰んねぇと言ってさらに続ける。
「あと一ヶ所行きたい所あるから、そこ行ったら帰る」
「どこ行くの？」
「それは内緒」
そう言われてしまってはそれ以上聞くことが出来なくて大人しく走る車に揺られていた。
１時間ほど車を走らせると見た事のある場所に着く。
「え…ここって…」
「覚えてんの？」
「当たり前でしょ」
その場所は兄者と付き合う事になった海だった。
ちょうど夕陽が海面に反射して幻想的で綺麗な景色。
「ちょっと歩こう」
そう言われて手を引かれ、波打ち際を２人で歩く。
Will you marry me03→←Will you marry me/haru様リク
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水越空真(プロフ) - haruさん» 良かったです！これからもよろしくお願いしますm(*_ _)mまた、機会があればリクエストして下さいね♪ (2021年5月1日 2時) (
レス) id: b7c5eb5cb5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 兄者のお話、とっても良かったです！！これからも応援しています！頑張って下さい！ (2021年4月30日 21時) (レス) id: 315d7f72bf (このIDを非表示/違反報告)
水越空真(プロフ) - プロポーズですね。気に入ってもらえるよう頑張ります！気長にお待ち下さいませ。 (2021年4月22日 23時) (レス) id: b7c5eb5cb5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 水越空真さん» お返事ありがとうございます！彼女設定で兄者さんからプロポーズなんて設定でも大丈夫でしょうか？？ (2021年4月22日 22時) (レス) id: 315d7f72bf (このIDを非表示/違反報告)
水越空真(プロフ) - haruさん» コメ＆リクありがとうございます。兄者ですね！畏まりです！こんなのがいいとかありますか？幼馴染でとか彼女設定でとか…無ければ好き勝手書いていきます(笑) (2021年4月22日 22時) (レス) id: b7c5eb5cb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水越空真 | 作成日時：2021年4月22日 17時
