酔っ払い。 ページ10
sideマサイ
小川「も〜…リョウは可愛いなー。」
撮影は止めて、皆んなでテーブルを囲み。呑んで、食って騒いでいたんだけど。いつもは絶対酔わないAさんが、今日は珍しく酔っ払ってしまった。
今日の主役だからと、俺らが呑ませ過ぎたのが原因なんだが…。
シルク「なー！いい加減、離れろよ！」
小川「なんで？いつも両手広げたらぎゅーってしてくれるじゃん。」
シルク「はぁ？何言ってんだよ！バカかっ！」
小川「えー…リョウが変ー…」
紅い頬を膨らませて怒る仕草も。態とらしく、しょんぼりするAさんはいつにも増して可愛くて。
でも、それがシルクに対してのみ向けられ。ベタベタ、イチャイチャ。はたから見たら彼氏彼女のよう。それを穏やかな気持ちで見るなんて、俺には出来なかった。
つーか、大体Aさんは、シルクの事を本名で呼ぶような関係だったのか？俺が知らないだけで、2人ともホントは付き合ってるとか…？
そう思うと、余計に腹立たしくて。自分の嫉妬心に驚いた。
俺は、側にいれればそれでいいって思ってたハズなのに。なんだ、これ。
挙句、メンバーまで「酔ったAさん、可愛い」とか言うから余計に。
あー……すっげー。ムカつく。
「Aさん。飲み過ぎ。水飲んで。酔い冷まして。」
Aさんの隣に行き、コップを差し出す。
小川「えー…」
「シルクも、お前も鼻の下伸ばしてんなよ。」
シルク「はぁ！？伸ばしてねーわっ！」
「だったら、いい加減離れろよ。」
シルク「だから、離してくんねーの。不可抗力だから。」
「お前から離れたらいいだろ？できんだろ、それくらい。お前の筋肉は何の為にあんだよ」
言い過ぎたと、思ってももはや後の祭りで。
はぁ？って、今まで笑ってたシルクが低い声を出した。
わかってる。シルクが悪くない事なんか100%わかってる。なのに、この腹の虫を収めることが出来なくて。苛立ちの矛先をシルクに向けてしまった。
…ったく。何やってんだよ、俺は。
うな垂れる俺に、ケラケラ笑いながらAさんは手の中のコップを取るとくーっと一気に飲み干した。
小川「ごちそうさま。マシャいくん」
ふにゃんっと、蕩けそうな笑顔を俺に向ける。それだけなのにさっきまでの苛立ちが嘘みたいに消えて無くなるからホント、単純。
ね？Aさん。俺があなたの事好きだなんて言ったらどうする？
意気地なしの嘘言。勿論、それはAさんに届く事は無かった。
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まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (
レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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