ナミダのギャプ ページ9
sideシルク
２つのドッキリは大成功！流石じゃね？
そんな、自画自賛したくなるくらいメンバー全員騙されたっていい顔してて。それにプラスして、すっかり1年経ってたのを忘れてたAさんは、次々鳴るクラッカーに口を開けてポカんっとしていた。
普段は、真面目にキリッと仕事してて。できる女風なんだけど。不意に、年上なのに、無邪気な所とか、どっか抜けてる所はなんだか年上には感じらなくて、可愛いなって思ってる。
本人に言ったら、絶対なにか企んでる？って睨まれそうだけど。
「感動して、泣いてもいいんだぜ？」
華奢な肩に、手を置くと微かに震えるから
あら？マジで？って顔を覗き込む
小川「もー、、、ズルイよ。こんなの。」
そう、口元には笑みを浮かべるのに大きな瞳は赤みを増し今にも零れ落ちそうな涙を溜めていた。
ドクんっと胸が高鳴る。
小川「ありがとう。みんな。」
無邪気な笑顔。それはAさんのいつもの笑顔なのに、頬を伝う涙がいつもの印象を打ち消していく。
じわり、じわり、体の真ん中に広がるこの感じ。
前にもあったなと、記憶を辿った。
モトキ「泣かないでよ！ほら、ケーキもあるよ！食べよ！」
小川「わっ！フルーツ山盛り！」
ぺけたん「ご馳走もあるよ！食べようぜー！」
ンダホ「イェーイ！」
机に美味そうな料理や、ケーキが並んでいく。あぁ、そうか。思い出した、あれは、初めて皆んなで呑んだ日だ。
小川「ほら、シルクくんも食べよ！」
「お、おうっ！」
その日から。そうか、そうだったんだ。
気づくと、なんだかしっくり来てしまうそれはこの仕事をしていくと決めた時に、置き去りにしてしまった感情。
小川「ケーキおいしー！幸せー！」
「もーAさん。クリームついてるから」
小川「ん？」
「ここ。」
ほっぺについたクリームを親指で拭うと、かぁーっと真っ赤になるAさんに比例して早くなる鼓動。
ね？それはさぁ、期待してもいい？
「まったく、本当に年上？Aさん実は年齢詐称してね？」
小川「た、たまたまだから！普段、クリームなんてつけないから！」
「どーだか。仕事以外のAさんって案外抜けてるからなー」
小川「どこがっ！ちゃんとしてます！」
「ほら、ムキになって。そういうのがお子様なんだって。」
もー！って怒るAさんですら可愛いな、って思うんだから相当重症なのかもしれない。
……俺、Aさんが好きだわ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (
レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
