ケンカ? ページ7
sideマサイ
シルク「わかった。本当なのはわかった。」
小川「はい」
シルク「で、問題は、メンバーにどう伝えるかだな。俺らだけの問題じゃねーし。」
小川「…はい」
シルク「落ち込んだって、意味なくね?だったらまず、どうするか考えろよ。」
小川「わかってます。」
シルク「わかってます?わかって、ねーだろがっ!事の重要性本当にわかってんの?」
小川「すみません…」
シルク「謝って欲しい訳じゃねーから。謝って済む話でもねーし。」
不穏な空気の2人。Aさんは下を向いていて、ただ謝るばかり。どーした、なんだ。どーなってんだ。明らかにシルクは怒ってて、Aさんは声が震えていて。泣いてるのかと思ったら、いてもたってもいられなかった。
小川「私から言います。」
シルク「言えんの?」
小川「大丈夫です。」
泣いてるのかと思ったけど、顔を上げたAさんは強い意思のある目でシルクを見つめていた。
不貞腐れながらも、わかった。っとウチのリーダーが返事すると「みんなーいるんだろ。出てこいよ」そう、集められ。なにがなんだかわからない俺たちは、ゾロゾロ出て行くと。シルクの周りにAさんと対峙するように並んでいた。
マサイ「2人とも、何があったか、知らないけど。俺は何が起きたとしてもちゃんと受け止めるから。だから、大丈夫だから。」
そう、Aさんに声をかけると力なく笑う。
あー、そうとうヤバイやつなのかもしれないって、大丈夫とか言いながらも内心ビビる俺がいた。
小川「皆さん、まずは謝らせて下さい。すみません。」
俺らに深々と頭を下げているAさんにより、ビビる。たぶん、それは俺だけじゃなくて全員だと思う。
だって、初めてだからこんな謝るAさんを見たのは。
胸が締め付けらるように痛い。そんな表現は俺には似合わないってわかってるのに。締めつけらる胸を押さえずにはいられなかった。
小川「実は、こういうのが出るんです」
彼女が肩掛けのカバンから取り出したのは1冊の本で。茶色のカバーを取ると、よくもまぁ見たことのある顔が…
バッとシルクを見ると、ニヤリと口の端をあげて笑うから。『やられた』って瞬時に理解した。
ドッキリするはずが、ドッキリかけられていたんだとわかると、さっきまでの俺の心配を返せよって少しばかりイラっとした。
なんだよ。そう言う事か。
だから俺は、お返しとばかりに盛大にクラッカーを鳴らしてやったんだ。
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まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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