電話 ページ35
sideシルク
______朝、その電話は突然かかってきた。
シルク「…うるさっ、」
眠気まなこのまま、スマホをタップすると
『もしもしー?おーい。あたし、あたし?わかる?』
…は?
覚醒する頭を使ってフルに考える。響く声に、スマホを耳から遠ざけ画面を見ると知らない番号。
でも、確かに聞き覚えのある声。
シルク「涼子、さん?」
『ピンポーン。アタリ♪良かった〜昔の女の名前なんか言われたら、速攻殴ってやろうと思った。』
シルク「いや、電話だから。殴れないし。大体、昔の女って……いや。で、何っすか?」
ツッコミ所満載の会話に体を起こし、寝癖爆発の頭を少しかく
ため息交じりの俺の声に、高いトーンの涼子さんの声がガラリと変わった
低い、何処か苛立ったような…
そんな、印象を受けた。
『Aが、明らかにキャパオーバーな仕事量こなしてんだけど。なんで?』
シルク「いや、それは俺に言われても。事務所の、方針じゃなくて?」
『冷たい男だね。お前達の担当以外の仕事しててもそんな事言う?』
頭を打たれた気分だった。
思わず、はぁ?って聞き返してて。
涼子さんからは、口の利き方気をつけな?って、逆に見えないのに何故かガン飛ばされてる気がした。
シルク「いや、すいません。なんで、俺ら以外の仕事してるのか知らないんですけど。俺らだけでも多分、いや、だいぶ忙しいはずなのに。」
『そんなの、アタシが知る訳ないでしょ?でも、アタシが何言っても大丈夫って言って、全然言うこと聞かないんだよね、A』
シルク「マジか…」
『仕事持ち帰ってまで、家で仕事してるし。正直、倒れないか心配なんだわ。』
シルク「…そうっすね」
頑張ってくれてるのは、分かってる。それを、頑張るな、とは言えない。
じゃあ、どうすれば…?
正直、俺にできる事はあるのか?
考えて、ふと、思い出す約束。
しかも、今日は丁度…事務所に呼ばれてる。Aさんに会う。
『そこでさ?リーダーのアンタに頼みがあんだけど』
涼子さんからの頼み事。それは至ってシンプルで。
シルク「じゃあ、、、………」
俺の作戦を伝えると
いいじゃん!よし、協力する!
っと、涼子さんから二つ返事が返ってきた。
シルク「忙しくなるぞー」
閃いたら、もう行動あるのみ!
俺は、すぐさまベッドから飛び出していた。
.
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ