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sideマサイ
「はい。書類。ごめんね。落としちゃって」
小川「うんん。ありがとう。」
落ちた書類をお互いに拾い上げ、俺が拾った数枚をAさんに渡した。立ち上がると身長差で、必然的にAさんを俺は見下ろす形に。
無防備なうなじ。簡単に俺の腕の中に収まってしまいそうなくらい華奢な肩。手を伸ばせば、届く距離にAさんはいた。
そんな彼女は書類を見て、何か思い出したように
小川「マサイくんは、いつも優しいね。」
突然、見上げて前触れもなくそう言った。
「優しい…かな？俺」
小川「優しいよ。ドッキリ仕掛けた時も俺がちゃんと受け止めるからって言ってくれて、かっこ良かったし。それに、ご飯作った時も手伝ってくれて、簡単な料理なのに、美味しいって食べてくれたし。それに、、、さっきも、ね？」
「うん？いや、それは当たり前っつーか…」
小川「そんな当たり前を当たり前にできるのはすごい事だよ。」
一瞬、口を濁したけど。にっこり微笑むその顔は、いつも通りのAさんだと思った。
褒められるのが嫌な人っていないと思う。むしろ好きな人なら尚更褒められたいと、良く見られたいと思うはず。
だからこそ、嫌がるような事はしたくないと。後少しの勇気が出なくなるんだけど。
今ならいけるんじゃね？なんて、思ってしまった俺は考えるよりも先に体が動いていた。
「なら、Aさんも一緒だよ」
触れたいと願った掌をもう一度重ねる。
それはやっぱり、冷たくて。
「ほら、よくおばあさんとか、手が冷たい人は反対に心があったかい人だって言わね？」
でも、その冷たさは今の俺には丁度よくて。
「Aさんは、いつも優しいよ。俺にも、メンバーにも。感謝してる。」
そう、伝えると。ぎゅっと少しだけ力を込めて手を握った。
俺の気持ちの5%いや、3%でもいいから伝わんないかな？って願いを込めて。
小川「んふっ」
「えっ？何？」
パッと手を離すと、含み笑いするAさん。
小川「おばあさん…(笑)」
「えっ？そこっ？」
小川「マサイくんって、以外におばぁちゃん子だったんだね」
おばあさんにどうやらツボッたAさんは、終始クスクス笑っていて。
あー、やっぱり全然伝わんないかって。がっかりしたような、でも、笑ってくれんならまぁ、いいかって。
残念なような、安心したような。
とにかく、Aさんには笑っていて欲しい。
そう、強く思った。
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まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (
レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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