元カノ ページ33
sideあなた
「勿論ですよ!ね、マサイ、くん?」
マサイ「いや、2人で話す事ないし。そもそも、彼女がいちゃマズイ話でもある?」
エミリ「そんな事はないけど、、、。ね、まだ、怒ってる?」
マサイ「昔の話だろ。忘れたよ。」
繋がれた手はそのままに。2人は会話を続けた。
私は、ここに居るべきなのか?正直、2人の雰気からは私はいない方がいい気がするのに。
ここにいて。そう、言うかのようなマサイくんの手に私は留まるしかなかった。
エミリ「あの時は、ごめんね。私」
マサイ「忘れた。って言ったよな?もう、思い出す事もないし。別に今はどうでもいい。だから、謝んなくていい。」
エミリ「そっか。わかった。じゃあ、最後に一つだけ。今、幸せ?」
マサイ「見ての通りだよ。」
エミリさんに見せつけるように繋がれた手を持ち上げるマサイくん。
また、誤解されるような事をっ!
エミリ「よかった。話しできてよかった。じゃあ、行くね。」
マサイ「じゃーな。」
エミリ「動画見るね。頑張ってね。」
マサイ「ありがとう。」
悲しそうな笑顔を向けたエミリさん。
そのまま、ヒールを鳴らして行ってしまった。
マサイ「ごめん。無理矢理付き合わせた。」
ヒールの音が聞こえなくなるくらいに、ポツリ。マサイくんが呟くと握りしめられた手の力が少し柔んだ。と同時に聞こえる重苦しいため息。
「また、きっと誤解してるよ?私の事、マサイくんの彼女だって。」
マサイ「うーん。だろうね。」
「だろうね。って、もう。よかったの?ちゃんとお話ししなくて。」
マサイ「いいよ。別に話すことないし。」
ケロッと笑って見せるマサイくんは、私には強がってるようにしか見えなくて。
「…好きなんじゃないの?さっきのエミリさんの事」
そう、言うと。
少し驚いた顔を見せて、フッと目尻を細めて笑った。
マサイ「昔の話。元カノだったんだよね。でも、別れ方が悪くて。ちょっと引きずった。」
「…そうなんだ。」
マサイ「でも、もう何とも思ってないよ。」
いつも通りの笑顔に、ホッとするような。
でも逆に話を聞いて、目の前にマサイくんがいるのに、思い出してしまったあの人の顔を拭うのに私の顔は引きつっていたかもしれない。
マサイ「今は、別に好きな人いるから」
「…そう。」
マサイ「Aさん」
「ん?」
マサイ「俺、Aさんが好きなんだ。」
だから、突然の告白に頭がついて行かなかったんだ。
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まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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