天使? ページ31
sideマサイ
「天使!いや、Aさん!一目惚れです!俺の彼女になって下さい!」
大地は跪きながら、Aさんの両手を握りしめ告白してる。ポーズは完璧なんだけども。
酔った勢いで何言ってんだコイツ。
小川「いきなり。面白い人ですね!」
当然。断るものだと思っていたら。何故かケラケラ笑ってるAさん。
嘘でしょ?オッケーとかないよな?
途端に焦り出す俺は大地をAさんから引き離し、手はやっと離れた。
俺だってこの間。やっと触れたのに。何、簡単に触れてんだよお前。そんな気持ちで睨んで見ても、大地は完全にAさんしか見えてなくて
「じゃぁ。まずは、お友達からでいいんで。連絡先交換しません?」
「お前!図々しいぞ!初対面で。つーか、彼女居なかったか?」
「いたらAさん口説くか!失礼だろ!別れたんだよ!つーか、振られたんだよ2週間前に!」
「知らねーし!何で振られたんだよ!」
「プロポーズしたら、あなたと結婚する気はありませんって言われたんだよ!ひどくね?3年付き合ったんだぜ?」
思ったよりも大きめの声で言い合いしてたみたいで、Aさんが慌てて俺と大地の間に割って入る。
お祝いの席で、別れた、振られたはちょっとね?って困った顔していて。外、出よっか。そう、言いながら俺のスーツの袖を引っ張っていた。
だから、少し?いやかなり、イラついてた俺は、大地に見せつけるように袖を引っ張る手を取り、指を絡めた。
恋人繋ぎをすると、Aさんは目を大きくして、驚いた顔を見せたけど。そんなの御構い無しに、手を引っ張り会場を出た。
「…なんだよ、マサイ。彼女じゃないんだろ!」
「そうだよ。そう言ったろ?」
「は?意味わかんねーんだけど」
「察しろよ。バーカ」
俺が、好きなんだよ。いい加減わかれ。
そんな風に考えながら大地を見た。多分アイツには伝わると思ったから。
だてに、友だちしてないから。
少しだけ握りしめた手に、力を入れると訳がわからないって顔したAさんはキョロキョロ目線は大地と俺を行ったり来たり。
「…なんだよ、そういう事かよ。あーぁ。すいませんでした。お邪魔虫は退散します。」
呆れたように、ため息をつくと大地はトボトボ戻って行った。
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ