片思い万歳 ページ16
sideシルク
「はい!俺にも作れるヤツ希望!」
元気よく。態とらしく。おどけてアピール。
すると、Aさんはクスクス笑って
小川「私のはズボラ飯だよ?そんな適当なの教えるほどのものでもないんだけどなぁ」
マサイ「ズボラ飯、サイコーじゃん!」
「俺にちょうど良くね?ムキムキ料理音痴クッキングー」
ムキって力こぶを作るポーズをすると、またAがあはって笑ってくれた。
よし、後一押しかな。
「俺さ、冷蔵庫の残り物でパパッと料理しちゃうヤツとか憧れんの。あ!そーだ。今度動画でやんね?俺とザカオの残り物での料理対決」
マサイ「まじか。いや、面白そうだけど。食えるヤツにしてくれよ」
「だから、ほら。Aさん、俺に料理教えてよ。特訓!」
半ば強引だったかな。でも、思いついた企画はやりたいし。やるなら、ベストを尽くしたいじゃん?
動画を理由に気をひくのはなんだかフェアじゃないけど。
小川「わかりました。とりあえず、またご飯作るからその時特訓しようか?日程は調整します。後日連絡で、いいかな?」
「勿論!」
マサイ「ありがとう!」
小川「じゃー、今度こそ。お邪魔しました」
ヒラヒラ手を振って、玄関を閉めるAさんを2人で見送った。
2人でドアが閉まるのを確認すると何故かハイタッチしてて。俺の力が強すぎたのか「いてぇよ!」ってどやされた。
マサイ「はぁー…なんか緊張した。こんな緊張して話してたかな?」
「なー?厄介な感情の所為だな。でも、うん、悪くねーな。」
マサイ「絶賛片思い!フゥー!」
「バーカ(笑)ほら、俺らも仕事すんぞ。」
マサイ「フゥー!!!」
「はいはい(笑)」
多分、マサイもわかってるはず。Aさんには大切な存在がいる事を。
でも、芽生えたばかりの感情に蓋をする事なんてできなくて。
嫉妬もすれば、嬉しくもなって。色々、忙しく感情が動くけど。
これはこれで。まー仕方ないなって2人で笑いあった。
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まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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