91.#アオハル ページ14
普通の状態の私なら、嘘をつくなと一蹴できた。しかし雷による恐怖に慄いていた私は、そんな判断能力を持ち合わせていなかった。
「その用具庫な、避雷針の役目するらしいで」(大ボラ)
今考えれば本当にバカみたいな嘘だ。しかし、それに驚いて扉を開けて避雷針用具庫(仮)から出た私は大バカ者だ。……でもこの嘘がなければ私は自分の気持ちに気づくことが出来なかった。
思わず、開けた瞬間目の前でしゃがんでいる治くんに飛びつく。
「雷怖いんやないかい」
『……怖くない』
「嘘つけ」
やってこんな震えてるやん、と治くんは抱き締め返してくれる。その腕にとにかく安心した。 なんも怖いことあらへんよ、と小さい子を諭すように背中をさすってくれる治くん。
恐怖でドキドキしていた心臓が、違うドキドキに変わる。あれ、私になんかすごいことしてない？いや、落ち着け、今までいろんな人とのスキンシップをしてきたはずだ 。
震えも止まって冷静になると自分の置かれた状況に気づく。
『っあー！治くんあれ嘘でしょ！』
治くんの胸を少し押して距離をとりながら聞いた。
「当たり前やん。室内に避雷針あってたまるかいな」
いてこましたろかい、と言いかけたら鳴り止んでいた雷が再三った。治くんにしがみつく。
体震わせて笑う治くん。なんかそれすらも愛おしく感じてしまう。どうしちまったんだワイは……！
かわいいなあ、Aは、と何度言われてきたのになんでこんなに胸が高鳴るんだ。
恋愛経験の乏しい私でも分かる。
ーーー治くんに、恋をしてしまった。
これこそ吊り橋効果ではないのだろうか。
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あかね(プロフ) - なほさん» お！同志！ファンタいいですよね！！ファンタもジェネも大好きです！！(笑) (2020年2月26日 23時) (
レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
なほ - ファンタ出てきて沸いた(^_^) (2020年2月26日 23時) (レス) id: cdff0a107e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 鳴瀬 いつきさん» それはそーなる(笑) (2019年10月13日 18時) (レス) id: e1f32f2247 (このIDを非表示/違反報告)
鳴瀬 いつき - あかねさん» 「あ、そう…」としか言えなかった笑 (2019年10月13日 17時) (レス) id: ef1511333e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 鳴瀬 いつきさん» お友だち(笑)なかなかおもろい子やな(笑) (2019年10月13日 13時) (レス) id: e1f32f2247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかね
| 作成日時：2019年10月5日 0時
