85.#アオハル ページ8
空調の効いた体育教官室のソファに治くんを寝かせてとりあえず熱を測ってもらう。熱はないみたいだから軽い熱中症かな。
熱がないことをいいことにゲームに戻ろうとする治くんにデコピン攻撃。大袈裟に痛がる治くん。知らーんぺ。
氷嚢をいくつかと、何かあった時のためにと買いだめしておいた経口補水液を手に治くんの元へ行く。
首、脇、太ももの付け根と順に氷嚢を置いていく。いちいち冷たっ！と体を揺らすのやめて欲しい、氷嚢落ちるから。
「あーあかん。ツムに差ァつけられる」
治くんが前髪をかきあげ、くしゃっとしながらぼやいた。そのぼやきに私は返す言葉が見つからない。無責任に、治くんなら大丈夫なんて言えない。だって大丈夫じゃないと思うからぼやくんでしょ？
だから私は早く治して、とだけ言って体育教官室を出た。
『監督ー。治くん軽い熱中症ぽいです』
「ほうか。山門、治のこと見とってくれるか？あとはこっちで回すで」
『了解っす』
再び戻ると治くんはポケーっとしていたが、私に気づくと声をかけてきた。
「なんしに来たん？ツムらはええの？」
向かいのソファに座りながら答える。
『治くん見てるようにって監督に頼まれた。後は向こうで回せるみたいだよ』
そう言うとなんや悪いなあと呟く治くん。その声は今にも寝ていきそう。いや早いな。彼はぼんやりした顔でこっちを見て手招きした。
「こっち来て」
言われた通りに行くと治くんは寝た。寝るんかーいと思わず手でツッコミを入れてしまう。その時、治くんの大きくて指の長い手が目に入った。
ちょんちょんとつつくと握られる。赤ちゃんかて。
治くんに人差し指を握られたまま、時間は穏やかに過ぎていった。
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あかね(プロフ) - なほさん» お！同志！ファンタいいですよね！！ファンタもジェネも大好きです！！(笑) (2020年2月26日 23時) (
レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
なほ - ファンタ出てきて沸いた(^_^) (2020年2月26日 23時) (レス) id: cdff0a107e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 鳴瀬 いつきさん» それはそーなる(笑) (2019年10月13日 18時) (レス) id: e1f32f2247 (このIDを非表示/違反報告)
鳴瀬 いつき - あかねさん» 「あ、そう…」としか言えなかった笑 (2019年10月13日 17時) (レス) id: ef1511333e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 鳴瀬 いつきさん» お友だち(笑)なかなかおもろい子やな(笑) (2019年10月13日 13時) (レス) id: e1f32f2247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかね
| 作成日時：2019年10月5日 0時
