【ワートリ】そうだ、ボーダーに行こう。 part2 (ページ37)

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風間deヤンデレ　（アイカ様リク）ページ37

とある日の夕方、日も沈み人影の少なくなったボーダー本部内を1人の少女が駆けていた。
靴の代わりに足枷を、手袋の代わりに断ち切った鎖を、ネックレスの代わりに首輪を身に着けて。
貴「はぁっはぁっ」
少女が目指すは本部の出入り口。やっとの思いでたどり着くも、その扉は追っ手によってかたく閉ざされていた。
風「待てA、なぜ逃げるんだ」
背後に追っ手が忍び寄る。風間蒼也21歳。少女Aの恋人であり、彼女を拘束した張本人である。
貴「風間さん…！」
風「なんだその目は。俺が何をしたというんだ」
今まで散々やって来たではないか。とAは思った。風間は彼女が1人暮らしなのをいいことに家には帰さず、あらゆる拘束具で自由を奪い、本部に行くときは近くにもかかわらず車を出していく始末だ。
風「A、戻ってこい」
貴「…私は、貴方の人形なんかじゃない」
震える手を握りしめ、Aは言った。手の鎖が重くのしかかる。
風「誰も人形だとは言っていない。ただ俺は、お前に戻ってきてほしいと言っているんだ」
ゆっくりとAに近づく。
貴「来ないで！！」
突然の言葉に歩を止める風間。しばらく2人は向かい合ったまま動かなかった。
そこに任務を終えて帰ろうとした諏訪が来た。
諏「おいお前ら、通行人の邪魔だからイチャイチャはよそで…って、Aその手足どうした！？」
貴「諏訪さん…」
最後の力を振り絞って諏訪に駆け寄るA。風間はそれを見て小さく歯ぎしりをした。
貴「よかった…諏訪さんが来てくれてよかった…」
諏「おい風間、こりゃ一体どういうことだ((パンッがっ」
諏訪の心臓を何かが貫いた。それは小型の刃、銃弾だった。
貴「諏訪さん…？諏訪さんっ！」
この期に及んでまだ他の男を見るか。風間は小さく舌打ちをした。銃口をAに向ける。
貴「風間…さん…」
風「お前はもう昔のお前ではない。お別れだA」
パンッ
銃弾はAの心臓を貫き、からんと床に転がった。
力のなくなったAは崩れるように諏訪の体に座った。
諏訪の手に銃を握らせ、風間はその場を去った。

翌日、ボーダー本部内で2人の遺体が発見された。1人はB級の成人男性、もう1人はA級隊員の少女だった。
～～～～～～
風「アイカ、リクエスト感謝する」
諏「いくら話とはいえ、自分が殺されるのはいい気分じゃねーな」
貴「私も殺されました」
風「なんならこの話と同じことをするか？」
貴・諏「勘弁してください/しろ」