近界民人形（ネイバードール）は自由を求める【ワールドトリガー】 (ページ46)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:34,324 hit

gate44 ページ46

貴「はぁっはぁっ…うわっ！…っと、危なかったぁ」

修「大丈夫ですかAさん！」

貴「平気。それより急がなきゃ。ハイレインさんが追って来てる」

今私たちはレイジさんたちと離れて本部を目指してる。その途中でハイレインさんに遭遇して千佳がキューブになっちゃった。

貴「！修危ない！」

ザッ

あれはミラお姉ちゃんのトリガー。もうそこまで来てるんだ。

あの2人が一緒にいると厄介だな。目的は私と千佳なんだから、私が囮になって引き離すか。いやそれをやってもハイレインさんは修のほうに行くよね。

貴「大丈夫！？」

修「はい。掠っただけです」

≪オサム、A、最後の難関だ≫

貴「…ハイレインさん」

ハ「戻ってこいミカロ。お前は大切な国の戦力だ」

…そうやって人を道具としか思わない人の所には、絶対戻ってやんない。

貴「そうだね…アフトクラトルがくっだらないやり方を変えない限り、私は絶対戻らないよ」

昔っからそうだ。この人は部下には多少優しくても私たち実験体や不必要になった人に対しては一段と冷たくなる。

貴「ここは私に任せて。修は早く本部に」

修「でっでも((貴「今はでもなんて言ってる暇はないよ」はっはい！」

貴「…さて、久しぶりに2人きりだね。ハイレインさん」

もしかしたら、向き合うのすら初めてかもしれない。あの時は1日の半分をカプセルの中で過ごしていたから。

貴「ここから先は通さないよ。絶対にね」

ハ「…お前は生かして連れ帰る。あまり傷をつけるとヒュースも黙っていないだろうな」

そう言って戦闘態勢に入る。さぁ、最後の仕事だよ「妖精の女王」。…多分ね。