gate36 ページ38
初任務もあっさり終わっちゃったから、本部の中を歩いていた。何回も思うけど、ここって広いよね。玉狛の何倍だろ？
ドンッ
貴「わっすみません。ちょっとよそ見してて…って」
太「あれ、お前この間の」
太「なるほど。入隊して早々B級に上がって、さらには近界の情報を渡す代わりにA級になったと。奇跡の連発だな」
貴「あはは…」
太「で、Aは結局近界民なのか？」
貴「うっ…あまり大きな声で言わないでよ」
太「あ、悪い」
貴「まぁそうなんだけどね。誰かのせいでバレちゃった」
太「三輪だろ？チクったって」
貴「誰それ」
太「そこに突っ立ってる奴だ。三輪秀次17歳。A級三輪隊の隊長だ」
貴「ふーん。よく知ってるね太刀川さん」
太「この前の任務も一緒だったしな」
よく見たら太刀川さんもぼんち揚げ持ってた。流行ってるのかな？おいしいから流行るのもわかるけど。
貴「ぼんち揚げ貰っていい？」
太「悪い。さっき全部食った」
貴「なっ…」ガーン
いいもんいいもん。帰ったら悠一からぼんち揚げ貰うから。
太「悪かったって。あとで餅やるから」
貴「餅？なにそれ」
太「お前、餅食ったことないのか？」
貴「ないけど」
嫌なんでそんな残念そうな顔するの？餅ってそんなにおいしいの？
太「…A、お前は人生の半分を損している」
貴「えっ、なんか話が大きくなってる気が…」
太「餅とは1つの芸術！そしてなによりうまい！」
貴「そっそんなに言うなら1回食べてみたいな」
太「今度餅焼いて持ってくるか」
貴「いいの？ありがとう！」
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作者名：楠野美琴 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/lbxdaisukikawamuraami/
作成日時：2015年6月2日 22時
