近界民人形（ネイバードール）は自由を求める【ワールドトリガー】 (ページ33)

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gate31 ページ33

～またまた数日後～
“伝達系切断、諏訪ダウン”
諏「くっそーまた負けた！」
貴「また勝ったー！」
最近こんな感じでしょっちゅうソロランク戦やってる。今日の相手はいつもタバコ吸ってる諏訪さん。3本連続で勝ってます！
堤「そのくらいにしときましょうよ諏訪さん。ポイント減る一方ですよ」
諏「るせー！せめて1本取らせろ！」
貴「残念だけど1本も取らせないよ」
笹「ちょっとすみません。Aさん、さっき迅さんが探してましたよ。なんでも、上層部呼び出されてるそうです」
えっそれって怒られるパターン？私何かした？
諏「ちっ、勝負はお預けだ。次はゼッテー勝つ！」
貴「はいはい」

迅「おーいたいた」
貴「ねぇ私なんかやっちゃった？訓練で1秒切っちゃまずかった？」
迅「よくわからないけど多分怒られないよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる」
ならまぁいいか。

迅「実力派エリート、ただいま参りましたー」
うわーなんかみんな表情が硬いよ。もうちょっと楽に行こうよ。
城「ごくろう。早速だがA隊員、君は近界民で間違いないかね」

陽介が言ったことは本当だったんだ。もうバレちゃってんじゃん。
貴「えっと、その…」
迅「はい、彼女は近界民です」
貴「ちょっ、悠一！？」
鬼「やはりそうか！なぜ玉狛は近界民ばかり入れる！」
林「まぁまぁ落ち着けって。A、誰もお前を殺そうとか考えてないから安心しろ」
ボスが言うなら…大丈夫か。
でも周りは皆怖い顔。少し動いただけで殺されそう。
迅「あのーAが怖がってるんであんまり睨まないでください」
忍「すまない。では本題に入ろう。A、我々は君をA級にあげようと思っている」
貴「え？」
まだB級になったばかりなのに。まぁ上がるのは嬉しいけどね。
忍「それで、条件と言ってはなんだが、少し協力してもらう」
貴「それは構わないけど、いいの？まだB級になってそんなに経ってないのに」
林「お前は充分強いから大丈夫だろう」
貴「で、協力って何すればいいの？」
城「近界の情報を提供してもらう」
貴「あーごめん。私こっち来るときに記憶なくしちゃってあまり覚えてないんだ」
根「なっ、それでは意味がないじゃないですか！」
貴「でも覚えてることもあるよ。記憶なくしたって聞いたからって使えないって言わないでよ」
なんかムカッとしたから睨んでやった。
忍「では会議を始める。迅」
迅「はい。遊真を連れてきます」
忍「君は資料に目を通しておいてくれ」
貴「はーい」