近界民人形（ネイバードール）は自由を求める【ワールドトリガー】 (ページ25)

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gate23 ページ25

結局そのあと悠一のベッドで熟睡しちゃって、ちゃんと起きたのがお昼時。
貴「悠一、昨日のはどうなったの？」
迅「こっちの勝ち」
小「A、こいつバカなのよ。ついさっき本部に行ってきて風刃あっちに渡してきちゃったの」
風刃？あぁ、悠一が使ってた黒トリガーか。えっ黒トリガーってことは…誰かの命の証。
貴「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！？」
迅「うぉっ、ビックリした」
貴「ちょっと悠一！なんてことしてるの！！」
迅「なんてことって？」
貴「黒トリガーのことだよ！あれは自分の命を引き替えに作られるもの。つまりあれは、悠一にとって大切な人の、形見なんじゃないの…？」
迅「…」
宇「Aちゃん…」
迅「あれは俺の師匠の形見だ。けど、遊真たちの未来のためには仕方なかったんだ」
淡々と話す悠一は、なんだか寂しそうだった。
迅「まぁでも、最上さんだって形見手放したくらいで怒らないと思うよ。あの人はそういう人だから」
烏「てことは迅さんはA級に戻ったんですね」
迅「そうそう。だから俺ランク戦またやってくるよ」
「じゃぁちょっと出かけてくる」と悠一は出て行こうとした。
貴「ちょっと待ったー！！」
迅「どうしたA」
貴「私も行く。ついて行く！」
迅「でもなーこれから行くの本部なんだよなー」
貴「行っちゃ駄目なの？」
迅「うーんそうだな…あっお前遊真たちと一緒に入隊すればいいんじゃないか？」
林「ほほう、うまいこと考えたな迅」
貴「私もボーダーに入れるの！？」
迅「あぁ、ちゃんと近界民だってことは隠せよ？」
貴「うん！！」
空「じゃぁAさんも俺たちと同じ玉狛支部だな」
貴「！！いきなり脅かさないでよー」
空「すまんすまん」
迅「はははっ！こりゃ面白い事が起こるな！俺のサイドエフェクトがそう言ってる」
空「面白い事って？」
迅「そこまではわからないな」
小「いまいち使えないサイドエフェクトね」
迅「小南、それちょっとひどくないか？」