【狼ゲーム】私に触らないで。【飯田 リンタロウ】【新村コウ】【霜月 ユキナリ】

表から裏へ ページ41

私は先ほど隠し部屋に仕掛けた隠しカメラの映像を見ていた。

……特に何も起きない…………

本当に何も起きない……

…………しばらくして、何も収穫が無いまま隠しカメラに気づかれ、カメラを壊されてしまった。

…………まぁ、こんな事もあるか。

もうすぐ狼ゲームも終わりを迎える。

1つ気になるものがあったな……

弾が6発だけ入った拳銃が3丁。

そうだ……1度、自滅したことにしよう。

私はさっさと身代わり人形を作り、死んだようにカモフラージュする。

……よし、コレでリンタロウが居なくなったタイミングで隠し部屋に入ればいい。

ここから何とか様子が伺えそうだ。

ミサキとリンタロウがドアの前で入れ替わるのが見えた。

リンタロウはそのまま1階に向かっている……

今しかないな。

そう思った私は、すぐに隠し部屋へと向かった。

ｶﾞﾁｬ

ミサキ「え！？」

A「ごめんなさい、ミサキさん！！」

即座に私は土下座する。

ミサキに黙っててもらうためっていうのもあるけど、5年前の事が本当に申し訳無かった。

私の無関心のせいで、ミサキとリンタロウはあの血塗れの電車内に2人で取り残されてしまったのだ。

A「本当に……申し訳ございませんでした」

ミサキ「ど、どうしてAちゃんが謝るの？」

A「え？だって私5年前ミサキさん達を見捨てて……」

リンタロウ「ねぇ……もしかしなくてもやっぱり狼ゲーム開始前に飲んだあの薬、風邪薬じゃなくて記憶を消す薬だったんじゃない？」

A「…………え？？」

それはダメ→←確信

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