【狼ゲーム】私に触らないで。【飯田 リンタロウ】【新村コウ】【霜月 ユキナリ】

勘が鋭すぎる ページ26

あれから数時間。

私は植物室でココアを飲んでいた。

ここ、結構色々あって過ごしやすいな……

リンタロウ「Aちゃん♪」

A「わっ！？」

リンタロウ「あはっ、ごめんね♪」

いきなり背後から出てくるな……

A「で、何か用でも？」

リンタロウ「うん♪Aちゃん今回狼だよね？」

A「……は？」

いや、ノーヒントなのになんで分かったんだ？

リンタロウ「なんで分かったのか気になるでしょ？Aちゃんさぁ、さっき『仕事が出来ない殺し屋は死ななくちゃいけないっていう掟』だって言ったよね？」

A「……言った。」

リンタロウ「殺し屋の仕事はターゲットを殺すこと。でも殺さないといけない理由が無いなら別に仕事は発生しない。仕事が発生してないなら殺す必要は無い。そうだよね♪」

A「……つまり？」

リンタロウ「Aちゃんが死のうとしたのは仕事が出来なかったから。仕事が出来なかったってことは、その時仕事は発生してた。この狼ゲームで仕事が発生する条件は狼になることのみ。」

A「あ……？」

リンタロウ「言いかえると、狼にさえならなければ人を殺す必要はない。今回Aちゃんは狼を引いてしまった。だから人を殺す必要があった。でも何らかの理由で殺せなくなった。だから掟を守って死のうとした。そうだよね？」

……勘が鋭いな。

A「そうだよ。スゴいね、リンタロウは。で、どうすんの？みんなに言って私を処刑する？それでもいいよ。」

リンタロウ「安心してよAちゃん♪僕のお願い聞いてくれれば秘密にしてあげる♪」

A「お願い、か……仕方ない。まだやる事残ってるからな……」

リンタロウ「やった♪じゃなくて僕冷え性だから体温ちょうだい♪」

A「……は？」

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