【狼ゲーム】私に触らないで。【飯田 リンタロウ】【新村コウ】【霜月 ユキナリ】

急な現実 ページ13

……見慣れた書斎、見慣れた机、椅子に座るボス。

……そっか、今までの狼ゲームって夢だったんだ。

最後に一緒に居たユキナリも、幻だったんだね……

ボス「なぁ、モカちゃん……今日こそさせてくれるよね？」

……いつものように寄ってくるボス。

とにかく気持ち悪い……

A「却下します。私は貴方にそういう気がない。そう何度も言ったでしょう？」

ボス「はぁ……仕方ない。お前専属の調教師候補を呼んでやった。この中で好きな奴を選ぶがいい。中々のイケメンだろ？」

ぞろぞろと入ってくる男達。

……私は興味ないけどな。

A「…………全員嫌です。私はもっと……」

ボス「なら俺が直々に調教してやろう。この女を牢獄に捕らえよ！」

A「……はぁ！？」

色々話の流れがおかしい。

なんでいきなり捕まらなきゃいけないんだ？

女幹部「文句言ってんじゃないわよ！私だってボスに調教していただきたいのに…！」

確かにボスはイケメンという部類なんだろう。

でもあんなやつ、大嫌い。

……このまま牢獄に入る？

いや、それじゃずっとボスのそばに……？

冗談じゃないね。

……よし、逃げよう。

急にボスから逃げるっていう現実に戻されてかなり混乱してる。

だけど、あの夢が気づかせてくれた。

こんなの、おかしいって。

でも、なんか違和感を感じる。

あまりにも時間が飛び飛びというか……

まぁいいや、振り払って逃げてしまおう。

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