【狼ゲーム】私に触らないで。【飯田 リンタロウ】【新村コウ】【霜月 ユキナリ】

ユキナリ ページ11

〜in リビング〜

ユキナリ「Aさん、ちょっと質問してもいい？」

A「答えられる範囲でなら答える。」

ユキナリ「サトルさんの処刑の時、Aさん確か『あんなに食ったら30分ももたずに死ぬぞ』って言ったよね。」

A「言ったな。」

ユキナリ「僕には薬の種類とかも全然分かんなかったんだけど……Aさんはどうして確実に死ぬってことだけでなく、30分以内に死ぬっていう明確な時間まで分かったの？」

……割と勘が鋭いな。

A「教えてもいいが、それを聞いてことあるごとに私を狼だとかデタラメ言うんじゃないぞ？」

ユキナリ「い、言わないよ……」

A「言ったな。男に二言は無しだぞ。」

ユキナリ「う、うん……」

A「私は幼い時から沢山の人を殺してきた殺し屋だ。私のカバン……そこにあるから見てみろ。」

そう言うと、ユキナリは私のカバンを漁り始める。

ユキナリ「これは……処刑に使われたのと同じ薬……それに銃やナイフまで……」

A「そこに入って居るのは私の持つ武器の1部だが、私は自分の持つ全ての武器の効果や性能などを把握しているんだ。まぁ、なんだかんだ13年使い続けているからな。」

ユキナリ「13年！？Aさん18歳って言ってたよね……ってことは、殺し屋の仕事は5歳の時から…？」

A「あぁ、そうだ。ここまで説明すればあとは分かるな？」

ユキナリ「うん……」

A「……なぁ、ユキナリ…………」

ユキナリ「どうしたの？」

A「今の話聞いて、どう思った？嫌いになったか？私の事。」

ユキナリ「え？？」

A「正直に言ってくれ。別に怒ったりしないから……もう慣れてるし。」

ユキナリ「僕は……」

心を許せる優しさ→←第3章〜気づかれてはいけない〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す