本当に ページ45
『あの月、まるで小さな銀貨…』
『今日の月は処女ね、そう穢れなき処女の美しさで輝いているわ』
？「翠…！？」
「その男はどこにある？手に涜神の罪に満ちた盃を持つものは？ いつの日か白銀の衣をまといてその死を民にさらすものは？」
――――神の言葉を聴くという預言者ヨカナーン、王すら恐れ幽閉するその聖者にサロメは恋に落ちる
「あの女は誰だ？艶やかに縁どられた目蓋の下から、なぜ翡翠色の瞳で私を見つめるのだ？…いや、知りたくもない、女に立ち去るように告げよ！」
『…私はサロメ！ヘロディアの娘でユダヤの王女！』
―――母ヘロディアの原罪を血とともに受け継いだサロメは純潔でありながら穢れている
「さがれ、バビロンの娘よ主に選ばれしものに近づくな！汝が母はその罪業の酒をもって大地を浸した姦淫の娘 ソドムの娘 罪の子よ」
―――ヨカナーンはサロメを拒絶し見ようともしない
「汝の言葉など聞きたくはない、私が聞くのは神のお言葉のみ」
影山「(ヨナカーンが国見？)」
『私がほしいのはね、ヨカナーンお前のそのザクロのように美しい唇なの、キスさせて、お前のその美しい唇を私に頂戴…』
影山「(うまい、すげぇ)」
月島「(ほんとに、同一人物か？)」
『キスさせてヨナカーン！』
「神はお許しにならぬ、呪われし子よ罪の許しを請うがよい、この宮殿に死の天使が舞い降りる前に跪け」
『キスさせて！』
「サロメ様！落ち着いてください！」
「もう二度と見ぬ サロメお前は呪われているのだ」
『いいえ、これで終わりじゃないわ、私はお前の唇にキスをすることになるわ…そうきっとね』
―――血のつながらぬ父に情欲の対象として見られていると知りながら、自分の欲するもののためサロメは踊る
「素晴らしい、実に見事だった！私のかわいいサロメよ、ユダヤで一番美しいお前の欲するものとは？」
『首を…！ヨカナーンの首を…！！』
―――少女の穢れなき純粋さと穢れた淫婦の血を持つサロメの恋は血まみれの結末へとひた走る
『お前は私をほしがらなかった』
菅原「(泣いてる…)」
『この私を、ユダヤの王女を、サロメを！』
『ああああああああああああああああ！！！お前だけだったのよヨカナーン！！私が恋した男は！』
『ほかの男なんて吐き気がする、でもお前だけは綺麗だった！』
『一目でいいから私を見てくれたら！』
『ああ、私お前の唇にキスをしたよ、お前の唇に、キスをしたよヨカナーン』
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雪子路(プロフ) - こたつ。さん» ありがとう！楽しみにしてる！ (2016年1月6日 22時) (
レス) id: 98af06d3d5 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ。(プロフ) - 雪子路さん» はろはろ！もうちょいで出来るぜよ！ (2016年1月6日 20時) (レス) id: cf50480063 (このIDを非表示/違反報告)
雪子路(プロフ) - しゃむさん» ありがとうございます！読み直してたんですが話が少しおかしかったりすることはありませんか？ 要望・番外編リクエストも受け付けたいなぁ… (2015年10月28日 21時) (レス) id: fc7a781a73 (このIDを非表示/違反報告)
しゃむ - 面白かったです！まさか国見君が味方してくれると思っていなかったので驚きました。 これからの展開を楽しみにしています。 (2015年10月27日 22時) (レス) id: aa5e6e8794 (このIDを非表示/違反報告)
雪子路(プロフ) - ありがとうございます！ もしよければ感想などお聞かせ願えるとありがたいです！ (2015年9月30日 20時) (レス) id: fc7a781a73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪子路 | 作成日時：2015年9月28日 17時
