四話 ページ5
獣のような耳と尻尾が生えている。
そりゃあ、それなりに仲良かった人だ。
私だって、シャオロンさんを殺せって言われたら無理だ。
…私なら、自分が死んでても人は殺したくない。
A「…なんで、泣くんですか。」
シ「いや、そんなん辛いに決まってるやろ」
A「私も、そりゃあ死にたくないですよ…」
目に涙が溜まってくる。
あー…泣くつもりなかったのになぁ…
服も顔もびしょ濡れになってしまうじゃないですか。
「え、誰!?」
奥からさっきのオスマンさん??だっけ…その人と良く似た格好の人が出てきた。
この人も、吸血鬼、ねぇ…ははは…
シ「…大先生」
大「えぇ!?いや、なんで泣いてるん…??ってかこの子誰なん」
シ「ここに迷い込んじゃった子、俺の大切な妹みたいな子やねんけど、ここ入っちゃったら」
大「あー…それは、辛いわな…」
大「流石に、可哀そうやわ」
大「…俺が、噛んだ方がええ??」
シ「それは、あかんし」
はぁ、もう生きれないなら、早く食べられたいなぁ。
希望が、見えないや。
グ「…なんだ、お前ら、まだ噛んでないのか」
グ「何をそんなためらって…ってえ、泣いてるのか」
腕ひっぱられた人…
シ「この子、生かさせたらあかんの…」
グ「…屋敷に閉じ込めて常に監視するんだったらいいゾ」
大「なかなかひどいこと言うな」
シ「…生きてるんやったら、それでも俺はええ」
するとこちらを見られた。
…生きられるんだったら…
A「…いきたい」
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←三話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：融解 | 作成日時：2018年4月23日 21時
