君の知らない物語

第十九話 ページ22

貴「お、小野君…どうしたの？」
小「俺さ、よくここ来るんだよ」
小「悩んだときとか、まぁ、暇な時でも」
貴「そうなんだ…」
小「で?Aはどうしたの？」
貴「わっ、私は、さ、散歩に…」
小「へぇーそうなんだ」
貴「…」
私は暗い顔をしていたのだろう。小野君は心配そうな声で問いかけてきた。
小「なんか、あった？」
貴「っ?!な、何もないよ？」
小「もしかして、さ、勉強関連？学校系？」
貴「…」
小野君にはすべてお見通しらしい。
残念だけど、すべて打ち明けることにした。
貴「あの、さ、私、ね、そのぉ…」
小「うん」
貴「留学することに、決めたの」
小「えっ？」
私は事情を説明した。

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