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彼女がこの世から消えた後、歌い手というものを始めた。
沢山批判されてばかりだった僕は天国にいる君にまで聞こえるように歌い続けた。
少しずつ僕を認めてくれるリスナーと言う存在が出てきて、今では憧れだった そらるさん とユニットを組んでいる。
ライブもするようになって僕は色んな所でライブをした。
暗闇の中白く光る会場を見てふと思った。
この景色を彼女と一緒に見れたら幸せだっただろうな。
だが、過ぎた過去は戻ってこない。
歌い手の皆やリスナーさんのお陰で楽しく過ごせている。
だけど偶にAを思い出す。
するといつも散歩デートをしていた場所に行っちゃう。
A、ここで犬の散歩している人と楽しそうに話してたな。
散歩デートを沢山していたから街には思い出のある場所が沢山。
重たそうな荷物を持ったお婆さんを助けた駅前。
お爺さんとふたりで仲良く花の話をしていた住宅街。
迷子の少年を見つけ、お母さんを探した住宅街。
公園にある木に風船が引っかかって泣いていた少女を助けた公園。
僕の周りには彼女たくさんの優しさの思い出がある。
キキー!!!
君が交通事故にあった場所。
君の優しさがひとりの命を救ったとしても
この世界にもう君はいないんだ…
君は優しすぎる。
優しいから死んでしまうなんて……
君の優しさは大好き。
だけど
君の命を亡くした優しさは僕にとっては憎い。
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くっきぃ(プロフ) - ひなたさん» やったー!ありがとうございます!! (2021年5月14日 17時) (レス) id: 55a0ce32f8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 感動しました。こういうお話し大好きです! (2021年5月13日 0時) (レス) id: 2ce6f0ea3f (このIDを非表示/違反報告)
くっきぃ(プロフ) - 千華さん» ありがとうございます! (2021年5月12日 17時) (レス) id: 55a0ce32f8 (このIDを非表示/違反報告)
千華(プロフ) - 感動じゃ… (2021年5月12日 15時) (レス) id: ff1aa8f056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くっきぃ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kukkili1007
作成日時:2021年5月2日 10時