【HE】泣き虫笑い虫怒り虫 (ページ5)

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「ロビー、ロビーってば。マッチングしたよ」
「んえ？あ、本当だ」
「まあ、何だかんだ私もダブハン初めてなんだよね」

ぼーっとしていた僕に、レイルが声をかけた。
偏見になるけど、レイルはダブハンが上手そうだと思っていた。初めてでも、普通の試合がいつも強いのだから、きっと大丈夫だろう。
特質は何がいいか。と考えていたら、丁度彼女も迷っていたらしい。

「いつもと違うから特質迷っちゃうね」

へへ、と笑いながら設定ボタンをポチポチと色々押している。
それに対して僕は、オフェンスが２人程いた為、興奮にすることにした。
ずっと色々な特質をルーレットしていた為、結局彼女が何にしたかは、試合が始まるまではわからなかった。

そして、やっと全員のOKが入り、試合が始まった。
マップは月の河公園。通称、遊園地だった。
僕のスポーン地点は二階建てのテントの中で、しばらく斧を引きずりながら歩いていた。
耳鳴りがして、近くの暗号機を探して見たところ、２人程度のサバイバーがいた。
医師と祭司で、合同解読をしていた。

「レイル、サバイバー見つけたよ」
「おけっ。ちょっと待ってっ」

少し早口で、息遣いをしていた。
その数秒後にサバイバーが１人ダウンした。
サバイバーを追っていたのか、と普通にたどり着く答えにたどり着いた。しかも相手はオフェンスで、きっと興奮をつけていなかったレイルには少し厳しかったのだろう。

「こっちも１人ダウンさせたよ！」
「はーい、ってえっ待って…ングッ」
「ど、どうしたの！？」
「医師が信号銃を持って…オフェンス助けに来て…オフェンスがタックルして来た」

ハンターにとって、スタン中は能力も発動できないし、だからレイルがイラついているのはすぐにわかった。
その後は絶好調で、５人の脱落をさせることができた。
だが、残りの３人がかなりの厄介だった。
既にハッチは出現してあって、残り３人ということで、バールももう登場していた。

「あっれれェ…割とやばいかも…」

バールがサバイバーの手に渡ったと知らせが来て、僕は解読していないか見回り、レイルはハッチ前待機をしていた。
どうやら、レイルによると、残りの３人が信号銃と、大量の泥と、バールを持って現れたらしい。
すぐに「僕もそっちに行く」と伝えたが、手遅れだったらしい。
泥で視界を塞がれ、次々に銃を撃たれ、バールでこじ開けられて逃げられたそうだ。