レシピ26 ページ35
NO side
その動画を見て、その場にいた皆は、相変わらずだなと思った。今頃、この番組を見ている呪詛師も、呆れているだろうな、と。
»それでは、Aの料理を見せて貰おうか
はーいとAは高らかに声を上げると、料理を机に持ってきて、ドーーーンと出した。
それは、
「え」
可愛い可愛い呪霊の顔が描かれている、餅だった。
餅だとは分かったし、なにしろ、動画でも黒色が見えたので、見た目がそうだとは予想していた。
けれど、
(((呪霊になっているとは思わなかった!)))
さすがに絵だとは思わなかった。
»では、A選手のも試食しましょう。
秀、花御、猿顔くんの前に、可愛らしい料理が出される。三人は顔を見合わせると、ごクリと唾を飲み込んで食べた。
なにしろ、見た目が真っ黒いどす黒だから、心配するとは最もである。
そして食べた瞬間、
ふぁ〜
口の中に、甘い味が広がった。もちもちと甘々が交互になっている。審査員は、皆、ほんわかな笑みを浮かべた。表情がわからない花御でさえも、ニコニコと笑っているのが確認できる。
そんなに美味しいのか?と真人と夏油が気になりだした。
それを見て、Aは残りのものを差し出す。
二人は食い付いた。
そして、口の中に入れる。
「んん“?」
口の中に、激痛が走る。辛い。辛すぎる。
真人はあまりの辛さに飛び上がり、夏油は頬に口を当ててそのままふら〜っと何処かへ行ってしまった。
「あ、辛かった?それね、当たりとハズレがあってね、ハズレだったら激辛だよ」
にゃははとAは笑った。
・
司会が激辛が原因で不在なので、秀が受け持つことになった。
»えーーでは、審査員の皆さん、って俺もだけど、一斉に、何方の方が美味しかったか、札をあげてください。
せーの
という掛け声で、お札が上がった。
A、A、………………………………漏瑚
猿顔くんは、弟子に一票を入れた。
そして、何故かドヤ顔をしている。どうしたものか。
後から二票追加された。
それは、真人と夏油である。
»え、えーーと、では、第一回戦は、
朱時宮Aの勝利!!!!!!
Aは高らかにジャンプした。
そして、二回戦め。
さ、お相手は?
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紫月(プロフ) - 蓮華さん» 返信遅れてすみません。そう言ってもらえて何よりです!! (2021年10月29日 20時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
蓮華 - すごい面白いと思います。 (2021年10月17日 15時) (レス) @page8 id: 57d0ae7b34 (このIDを非表示/違反報告)
紫月のサブ(プロフ) - 夢花さん» 一級呪術師「夢花さぁぁぁぁんん、あざまっっっっっす!」(サブ垢から失礼) (2021年10月10日 19時) (レス) @page47 id: cdc946147d (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 一般呪術師先ぁあああああい!!!!長らく!!!お疲れ様でしたぁああああああ!!! (2021年10月9日 14時) (レス) @page50 id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - 蕾猫さん» wwwwwありがとうwございwますwwwww (2021年10月1日 20時) (レス) id: 6deecb8d9e (このIDを非表示/違反報告)
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