呪霊って、料理したら美味しかった。

レシピ８ ページ13

「あ〜そういや先輩、今日、後輩カモンベイビーするっぽいです。

私は同級生ですけど……」




カモンベイビー？

それって、家にくるって事かなぁ？




後輩、後輩………。

中学時代の後輩を頭に思い浮かべる。




秀才の秀が、頭に思い浮かんだ。









八重島 秀(やえじましゅう)





私が中学時代、通っていた学校の秀才だ。




黒髪に、青と茶色のオッドアイ

眼鏡の先には、鋭く、かつ冷たい光が光っている。



かなり人に、辛辣な言葉をぶつけてくる。






だけど、、、




本当は何倍も可愛くて照れ屋。
仲間思い。



よく、A二人でからかったもにだ。






「後輩くんは、まだ呪術師を？」






そんな彼も術式を継ぐものであり、私達は“猿”の話で盛り上がった。







「いえ、私と同じく、辞めました」






こうはいくん！？


君はもっと偉い子かと。


Aよりも全然……。



「ん？」



ごめんなさい。






・





ピンポーン





高らかにインターホンが鳴る。





「あ、先輩が来ている事は内緒なので、ドッキリ仕掛けましょ」




相変わらず悪戯が好きだな。





リビングの隅で、ソファーに隠れた。


絶対見つかると思うんだけど、Aがそう言うので。







「ハロ〜


元気元気？」




「元気元気」




少し低くなったけれど、秀の声だ。






リビングの扉が開く。






出てきたのは＿＿＿＿＿＿＿＿_、








金髪の、男！？







「は？」






ドッキリだとかどうでもよくて、思わず





ソファーから身を乗り出した。






「え……………」

「あ……………」







＊＊＊＊＊＊＊＊＊



キリがいいので、次の話に続きます。

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