甘い同居、始めました。《赤羽業》*2

本職の時間 ページ11

その後家に帰ってからもカルマの勢いはとどまるどころかどんどんヒートアップしていた。


なんかカルマじゃないみたいだし、私は多分心の準備ができてなかったみたいで、そのペースについていけなかった。


『ｽﾄｰｰｰｰｰｰｰｰｯﾌﾟ!!!!!』


私は真っ赤になった顔で叫んだ。

カルマは急すぎる出来事に目をぱちくりさせて私を見ている。


実は私にはこの時、対抗心があった。なんだかやられっぱなしは気がすまない性格なんだ。


『ね、こ、こうしよ？私はこれから一週間カルマのメイドをする。そして、誘惑する。キス以下で、ね？それで、カルマが私に一切手を出さずに、ーカルマから触れてきた時点でアウトだからね？...その時点で、私は前原くんのお家に引っ越す。もしカルマが耐えられたら...ごほうびは、私』

思いつきでしかない遊びを提案する。



実は前原くんに何度も家に来ないかって誘われてる。それを利用した。
もちろん、すぐ帰ってくるけど...


困ったカルマも見てみたい...←

「...は？なんで前原？ムカツク...何？1週間誘惑に耐えりゃいいの？余裕なんだけどバーーカ」


ふてくされた顔になってデコピンを私にかましてくるカルマ。
カルマもイタズラ好きだし、この提案に乗ってくれた。


『じゃあ、メイド服とってくるっ！！』

私がヨーロッパにいた頃から愛用しているメイド服をこの間お父さんに持ってきてもらった物だ。




久し振りに仕事着に袖を通す。


誘惑なんて私目当てにやってきた輩に何度だってしてきた。
いつもどおりやれば必ず勝てる...!

私はレースをひらめかせながらカルマの元へと向かった。

誘惑の時間→←理性の時間

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