狩猟の時間 ページ46
『なっ、なんであなたがここに...?!』
？「いやあお譲ちゃん、まさか国外に逃亡してたとはねえ。言葉の勉強からはじめなきゃだったよ、まったく...」
「え、なに、おじさん高校生じゃなかったの？」
？「おじさんだって？いやいやまだお兄さんだぜ？ところでさ、この子、もらって行っても？」
そう言って私の方に腕を回す男。
『やめてくださいっ...!』
カルマは怒っているけど、冷静になって、男に襲いかかりはしなかった。
「...なんでAがほしいのさ」
？「えー？君も同じ理由じゃないの？彼女はねー、とっても貴重価値があるんだ。なにせ、ヨーロッパである事件を起こしたバンパイアの子供なんだぜ？いわば、賞金首なのよ」
...そういうことか。昔から私を殺そうとする人はたくさんいたから、そのうちの一人だろう。
『...どうせ私の日焼け止めに細工したのも、私の傷を縫ったのも、あなたなんでしょう？』
？「あれー？わかっちゃった？ほら、そうすれば、体に妖気みなぎってくるでしょ？」
...おかげさまでもう大分耳が聞こえにくい。
？「それでね、少年と君に提案があるんだ。俺さ、こんなもの持ってるのよ」
そう言って男が取り出したのは一つの空っぽの注射器。
「ちょっとおじさん何する気？」
カルマも焦り出して、男の手にある注射器に手を伸ばす。
でもそれも、手遅れだった。
ソレは、私の首に深々と刺さった。
『あ、あぁ...』
私は不甲斐ない声を漏らしてしまう。反射的に瞳孔が開きってしまい、まぶしすぎて何も見えない。
何をされているのかわからない。そんな中、かすかに男の声が聞こえた。
「この注射器は優れもんでなあ、人間の血だけ抜けるんだぜ。バンパイアの血の割合が多いほど高値で売れるからな」
「はっ？！本気でなにしてんの離せって!!!っ...!!!?」
カルマくんが男に掴みかかったんだと思う。
でもすぐに床にたたきつけられる音がした。
そしてしばらくして私から注射器が抜かれた。
私は床に力なく崩れ落ちる。
耳が、すごくよく聞こえるようになった。
？「...よし、これでコイツの体は8割方、バンパイアの血だぜ。血抜きすぎて死ぬことはねーから安心しな。なにせ、バンパイアだからな」
『カルマ、逃げ、て』
私はその言葉を最後に気を失った。
「これはな、」
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果樹音*ｶｼﾞｭﾈ(プロフ) - 桜さん» そうなんですか？！一緒に頑張りましょうね！！いえいえ！楽しみにしてもらえてるのはとてもとても嬉しいので、頑張りますね！！いつもありがとうございます！ (2016年7月6日 1時) (
レス) id: 8b5cea5cf1 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 私も受験生です！！無理言ってすみません。頑張ってください。 (2016年6月29日 23時) (レス) id: ec527a7d46 (このIDを非表示/違反報告)
果樹音*ｶｼﾞｭﾈ(プロフ) - 桜さん» 受験生ですので亀更新です。また、時間があるときの気まぐれ更新ですので気長にお待ちいただければ、と思います！ (2016年6月10日 1時) (レス) id: 8b5cea5cf1 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 更新できますか？？ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 712bb3f0d8 (このIDを非表示/違反報告)
果樹音*ｶｼﾞｭﾈ(プロフ) - 理利府さん» わわわありがとうございます；；；；はい！！頑張らせていただきますので、これからもぜひよろしくお願いします！ (2016年6月3日 22時) (レス) id: 8b5cea5cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果樹音*ｶｼﾞｭﾈ | 作成日時：2015年10月13日 23時
