死神も幻想入り (ページ14)

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再会ページ14

ヘルバトラー「邪魔すんならちからづくでかたづけてやらぁ！」
クジャ「僕はかまわない。だが、場所を変えよう。ここだと屋敷に被害がでる」

ヘルバトラー「…確かに。この屋敷はなかなかのセンスだしな、壊すには忍びない」

悪魔の美的センスを疑いたい。

クジャ「なら、湖の岸に…」
?「待て」

誰だい？
って…ガブラスか。
クジャ「なんだ、ただのガブラスか」
ガブラス「待て待て、なんだその失礼な言い方」
正直一体何しに来たの？
ガブラス「幻想郷で暴れようなど、この俺が許さん」
ヘルバトラー「なんなら二人一緒にかかってきたっていいんだぜ？」

生意気な…
まあいいか。

ガブラス「では、そうさせてもらおう」

～霧の湖～

クジャ「一応訊くけど、弾幕は知らないよね？」
ヘルバトラー「なんだそりゃ？食いもんか?」

クジャ「いや、なんでもない。」

………
それからの闘いは、苛烈を極めた。
奴の爆発魔法に巻き込まれ、態勢を立て直しつつお返しに殲滅氷雪魔法を唱える。
すると火炎で相殺され、その間に背後からガブラスが双剣で素早く斬りつける。
するとヘルバトラーは棍棒のような腕で殴りかかってくる。
言うだけあってなかなかの手練れだ。

ヘルバトラー「喰らいな！メラゾーマ！」
ガブラス「クジャ！」

巨大な火球…！?
しまった、避けきれな…
?「タイダルフレイム！」
ヘルバトラー「ぬっ！？」

どこからか現れた影が、メラゾーマを炎弾ではじいた。
ヘルバトラー「てめぇなにもんだ！？」

まさか…まさかまさか！
馬鹿な…彼がここにいるはずが…
けれども影は、あのときと同じ不敵な笑みを浮かべて振り返った。

ジタン「ようクジャ！調子どうだ？」
クジャ「ジタン…なんでここに…」
ジタン「いつも言ってるだろ?誰かを助けるのに理由がいるかい？」

ジタン…
ククッ、君は相変わらずのお人好しだ。
…ありがとう。

ヘルバトラー「俺様を無視するんじゃねぇ！」

ジタン「いくぞクジャ！」
クジャ「任せたまえ！」
ジタンが協力してくれる…これほど心強く、嬉しいことはない。
もう一発レシオブリザドを…
そう考えた刹那、新たな影が飛来した。
ジタン「っ？」

それは、銀髪の剣士と、長剣を担いだ…え、ルーミア？

クジャ「え？」

?「ヘルバトラー…貴様何をしている」
ヘルバトラー「デ、デスピサロ様！?」