死神も幻想入り (ページ11)

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とある盗賊とその仲間とスキマ妖怪ページ11

ビビ「ジタン、あの世界での話、聞かせてよ」
ジタン「ああ、いいぜ」
みんな集まってるし、いいかな？

クイナ「美味しい物あったアルか？」
ジタン「美味しい物はなかったかな？」
クイナ「(´・ω・｀)」

気のいい奴らだよ、ホント。
おっと、俺はジタン・トライバル。サーカス団「タンタラス」のメンバーさ。自他共に認める女好き。
え？どうでもいい？
役者紹介って地味に見えて大事なんだぜ？

ジタン「それじゃ、僭越ながら…」

まずはそうだな…
バッツとの競争の話だな！

盗賊説明中…

ダガー「いいな、私も競争してみたかった♪」
スタイナー「ではなにか皆で競争でもしますか？」
ダガー「そのうちね♪」

……
ビビ「ジタン、どうしたの？」
ジタン「いや…クジャのことを考えてた」

最期に、アイツは「僕はいつか、帰るところに…」
そういって消えた。
…なあクジャ。お前は、帰るところを見つけられたのか？
自分の居場所、見つけられたのか？

ダガー「クジャ…」
…アイツ、どうしてるのかな？

紫「彼がどうしてるのか、知りたい？」
ジタン「！？」

なにもない空間から…
突然傘を持ったレディが出てきた。
ジタン「こりゃまた、ミステリアスなレディだな…」
紫「クジャは今、幻想郷というところにいます」
スタイナー「幻想郷…？聞いたことがない」
ダガー「私もです…」
紫「知らなくても無理はありません。別次元のいわゆる異世界ですから」
ジタン「…一つ教えてほしい。クジャは…その幻想郷ってとこの人達に…その…受け入れてもらえているのか？」
紫「それはご自分で確かめるのがよろしいかと思いますわ♪」

掴みどころのないレディだねぇ？
どうする…クジャのことも気になるが、もし、罠だったら…
ダガー「ジタン、行ってきなさい」
ジタン「え？」

スタイナー「隠しても無駄である！クジャのことが気になるのだろう？」
でも…皆に迷惑をかけるわけには
ビビ「僕達なら大丈夫。ちゃんと皆で、二人を待ってるよ」
クイナ「お土産も楽しみにしてるアル！」

ジタン「皆…」
紫「決まったかしら？」
ジタン「…ああ！」

皆、少しの間、出掛けてくるよ。
笑顔で送られ、俺は紫というレディに連れられ、幻想郷に行った。
…ここが、俺の「帰るところ」だ。