【１３】 ページ20
「天、にぃ…あの…」
「それと百さん。本番もうすぐですよ。あと楽は早く準備してきて」
「ま…って…」
天はAから百を剥がすとすぐに背中を向ける。Aは手を伸ばす。その手と天の背中で何かがフラッシュバックしてきた。まだ幼い自分の手と陸と楽しそうに話している幼い天の後ろ姿。Aはそっと手を降ろし、拳をにぎった。大きく息を吸い、『昔』の幼い自分を押しつぶして叫ぶ
「天に……天！！」
天はバッとAに振り返り目を見開いた。その場にいた全員がAに視線を注ぐ。Aも流石に驚いたのか、一二歩下がり「すっ、すいません」と謝ると天が機転を効かせ「始めましょう」と響くように言うと周りが動き出す
「モモ」
「大丈夫。決心してるから」
「……ほんとに、後悔しないって約束して」
「オレの辞書に後悔なんて言葉ありませーん！」
こうしてRe:valeの冠番組が始まり、TRIGGERがゲストとして迎えられる
【ここでTRIGGERの3人に好きな異性のタイプを聞いていこうと思います！じゃあ、まず龍之介から！】
【俺はーー】
【ほんとに！？意外…！】
【あははっよく言われます】
【それじゃあ次は…天！】
【ボクは……】
天の声が止まった。カンペを出しているスタッフを見ると、そこには『妹』という一文字だけが大きく書かれている。ここでミスを出すなんてことは出来ない。というプロ意識が天を動かした
【…妹、みたいな人が良いですね】
【妹？】
【はい。兄のように慕ってくれて、家族想いで…。関係を大切にしてくれている人ですね】
【へぇ、天くん家族とかまで考えてるの？】
【ボクだって理想くらいありますよ】
【ふふふっ、意外に計画的なんだね。モモ、先越されちゃうかもよ】
【それを言ったらユキもでしょぉ〜！？】
あははっ、とその場が笑いで満たされる
そんな中Aは小さく口から「ぇ…」と声を漏らした。自意識過剰なのかもしれない、でも、でも…
胸元に握った手を置いた。胸が苦しい
すると質問に答え終わった天がカメラが向いていない時にふとAと目を合わせた
天は何かを悟ったように優しくAに微笑みかけた。胸が飛び跳ねた、さすが人気アイドルという事もあった。番組はに百への質問に移っていた
【俺？俺はそうだなぁ…初めて会ったときに俺を笑顔にしてくれて……寂しくてたまらない時に1人で意地張って頑張っちゃう可愛い子！】
【モモ、意外と理想高かったんだね】
【細すぎて特定の人みたいに感じますね】
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百花繚乱(プロフ) - 359* ふぁゆさん» ありがとうございます！！そのお言葉がとても心に染みます！いえいえ！ここまでこの小説を見守ってきて下さって本当にありがとうございました！！ (2017年2月11日 0時) (
レス) id: 1a36a755b1 (このIDを非表示/違反報告)
359* ふぁゆ - 長文すみません…… (2017年2月10日 18時) (レス) id: bd16eeec57 (このIDを非表示/違反報告)
359* ふぁゆ - 百花繚乱さん!!おかえりなさいです!! そして完結&受験合格おめでとうございますっ!!!とてもとても楽しく読ませて頂きましたー!この作品を作ってくださりありがとうございました!! (2017年2月10日 18時) (レス) id: bd16eeec57 (このIDを非表示/違反報告)
百花繚乱(プロフ) - いちごさん» はい！受験が終わったら必ず更新します！ (2017年1月19日 12時) (レス) id: 1a36a755b1 (このIDを非表示/違反報告)
百花繚乱(プロフ) - 神浜叶夢さん» ありがとうございます……！！ほんとに不安ばかりなのでそういった言葉をかけて貰えると少し心が軽くなるように感じます……本当にありがとうございます！！ (2017年1月19日 12時) (レス) id: 1a36a755b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：♯百花繚乱♭ | 作成日時：2016年12月6日 0時
