くじらが81匹 ページ35
「えっ」
『えっ?』
Aの口からでた言葉に俺は驚いてAの顔をみる
「えっ、今呼び方…」
『呼び方…?』
今、呼び方……、と自分の発言を思い出している様子のAが突如、ぶわっ、と顔を赤くした
『あ"っっ!!!!
違う!!!マルコ!!!マルコから言われたの!!違うんだよ!!?!!』
「おっおう、」
凄い勢いで訂正したのち、Aは手の甲を口元に当てている
本当に無意識で、言ったんだな……と見ていると、ほんと忘れて……と小声でAは呟いた
『昔の呼び方、若干抜けてないんだ……』
「…マルコとAってめちゃめちゃ仲いいんだろ?」
『…昔はね、今は、わからない
心配とかしてはくれるけど、イゾウやハルタとみたいに今は遊んだりしないから
だから、仲いいのか、わからない』
今は、ということは昔は遊んだりしていたということだろう
Aは寂しそうに見えた
『マルコ、今じゃ一番隊の隊長だし、忙しいし、あいつ船医でもあるから、父さんのこととか、やることいっぱいあるから
それに!べつにいいんだ!
あいつ最近俺に意地悪なんだぞ?この間も…』
マルコの文句をいいながらも、本心では嫌ってないのだろう
意地悪だ、とかは出てくるのに「嫌い」というワードは出てこないのが証拠だと俺は思う
251人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サンカヨー | 作成日時:2020年1月24日 22時