くじら一家の末っ子くん part2 (ページ26)

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くじらが72匹ページ26

その日は、傘下を含めた宴が始まった
主役のエースは少し照れたように中心にいた
俺はそれを少し遠くからにこにことみていた

「嬉しそうだな」
『うん、やっとエースが家族になったから』
「……そうだな」

イゾウが料理が乗った皿を片手にこっちに来た
暫くその料理をつまみながら話しているとこちらに足音が近づいてくる

『スクアード！』
「よぉ…A、イゾウ」

少し酔ってるのか、顔が少しだけ赤いスクアード
彼は、エースの方をみながらおれｧ…と呟く

「おれｧ…まだ認めねぇぇ…！」
『あっ、これ少しじゃないや。結構飲んだでしょ、スクアード』

父さんが大好きなスクアード
彼はどうやら父さんに何度も戦いを挑んだエースをまだ認めてはいないらしい

「だってよぉぉ……」
『うんうん。でも、エースは話したらいいやつだからね』
「A～～！」
『ベイ姉ちゃん』

俺がスクアード宥めているうちに皿とイゾウがいない、と気づいたら今度はベイ姉ちゃんが来た

「聞いて聞いて！暫く私たち一緒にいられるのよっ！」
『え？そうなの？！』
「ええ、Aと航海一緒にできるなんて嬉しいわぁ～～！」
『ぐるじぃ……！』

やはりこちらも酔っているのか、苦しいくらいに抱き締めてくる

『はぁっ…。そういうわけでスクアード、今日はお酒入ってるし絡みに言っちゃ……』
「あら、スクアードならもうあそこに」

ベイ姉ちゃんが指差した方にはエースに絡みにいってるスクアードの姿
エースも回りも驚いてるようだ

『おぁ～～』

俺は思わず頭を抱えた