ド派手な上司を好きになりました (ページ2)

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出社１日目(午前①) ページ2

入社式の翌日。事前に送られてきた配属通知書に...

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栖川紫乃殿

配属決定通知

xxxx年4月2日より以下の部署への配属を命ずる
【配属先】キメツ不動産営業部営業一課

以上

キメツ不動産株式会社
代表取締役産屋敷耀哉

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書かれていた配属先である"営業一課"に向かうと....私が来るのを待っていたのか扉の前に上司らしき人物が立っていた

「...お前が栖川紫乃か？営業一課課長の宇髄天元だ。今日からよろしくな」
「...はい、よろしくお願いします。」

ド派手で身長めっちゃ高いチャラそうな人だな…が課長に会った時の第一印象で...

「...分かんねぇ事があれば遠慮なく聞けよ」
「はい、ありがとうございます。」

素敵な笑顔を見せながら私の頭をポンポンしてくる100％女慣れしてる課長の事が一気に苦手になりました。

(うん...。この人は私の一番苦手なタイプだ。)

───
──

「はぁ....」
「...どうした？なんかあったか？」

昼休憩、オフィス内にある休憩スペースで席に座るや否や、頬杖をつきながら溜息をつく紫乃に、同期であり高校からの友人で親友である不死川玄弥が心配そうな顔で見つめる

「...転職しようかな」
「お前...入社してまだ1日だぞ...？」
「いや、だって...」

紫乃は自分の配属先である営業一課の課長、宇髄天元が苦手なタイプ過ぎて仕事にならない事を必死に訴えた

「...お前、見た目で判断するのは良くないんじゃ...」
「じゃあ、アレを見てそう断言出来る？」

紫乃があちらをご覧下さいという手つきで指す方向を見ると、そこには髪を下ろし、赤と緑に交互に塗られた爪、左目は黒に輝石をあしらった眼帯をしたド派手でチャラそうと誰が見てもそう思う風貌をした紫乃の上司となった宇髄天元が女子社員をナンパしていた

「...あれは...俺でも無理だわ…」
「でしょ？はぁ...実弥の部下になりたかったな...」
「俺がどうしたんだァ？」
「「兄貴！？ / 実弥！？」」

突然現れた玄弥の兄であり、営業二課の課長である不死川実弥に声を掛けられびっくりする玄弥と紫乃に、でけぇ声出すなァと言いながら玄弥の隣に座った