044 ページ44
.
「 なにその夢 … 」
「 ちょっと気味悪くねぇか 」
何度も何度も同じ夢を繰り返す。
見るのは大抵1人の時で
Aがここに住み始めてからは初めて見た。
「 で、その女の子は誰なの？
知ってる子？知らない子？」
手を伸ばす女の子が
誰なのかは分からない。
夢の中では、ぼんやり靄がかかってるし
夢から覚めるとその顔だけ
きれいさっぱり忘れている。
「 それが分かんねぇから
気持ちわりぃんだよ 」
「 私だったら良かったのに 」
「 はぁ？」
Aの頭が俺の肩に乗った。
シャンプーの香りが
ふわりと鼻につく。
同じ香りなのに
全く違うように感じるのは何故だろう。
「 そんな状況から
相良くんを救えるのは
私だけが、いいなって … 」
優しいにおいがした。
突然現れたAは、
きっと出会ったその日からずっと
淀んだ世界に光を与え続けている。
「 だから ……
だから早く、
相良くんの手を掴ませて欲しい 」
まだ澄みきってはいない、
明るくなったり、偶に暗くなったり
上がったり、下がったりを繰り返して
俺を包み込む。
「 もう、逃げなくていいから … 」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 528人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鯨(プロフ) - 良ちゃんさん» コメントありがとうございます！只今作成中ですので、少々お待ちください（＾＾） (2019年4月3日 20時) (
レス) id: 2f3fab6464 (このIDを非表示/違反報告)
鯨(プロフ) - バケットさん» コメントありがとうございます！只今作成中ですので、少々お待ちください（＾＾) (2019年4月3日 20時) (レス) id: 2f3fab6464 (このIDを非表示/違反報告)
良ちゃん(プロフ) - 読みたいです(^-^)更新楽しみにしてます(^-^) (2019年4月2日 13時) (レス) id: 2652916fe0 (このIDを非表示/違反報告)
バケット(プロフ) - 是非この先もかいていただきたいです！ (2019年4月2日 12時) (レス) id: 2fd8e17e34 (このIDを非表示/違反報告)
鯨(プロフ) - 咲餅さん» ありがとうございます！どちらも頑張ります！（＾＾) (2019年3月31日 19時) (レス) id: 2f3fab6464 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鯨 | 作成日時：2019年3月29日 18時
