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あ「なんでっ？？」
丸「だって…せっかく頑張ってくれたのに、申し訳ないなと思って…
俺、頑張って我慢するからっ！」
あ「我慢って…」
男の人がそういうの我慢するのって大変なんでしょう？
あ「…いざとなったらお手伝いします！！」
丸「ブフッ！」
あ「だ、大丈夫ですか！」
丸「そういうことはっ、言うたらあかん！！！(汗)」
あ「だってぇ……ごめんなさい…(泣)」
申し訳ないと思ったから…。
恥ずかしいのと申し訳ないのとで少し目頭がじわーっと熱くなってきた。
丸「…だ、大丈夫やから！今までずっと独り身やったんやし、まだまだ我慢できるから！な？」
本当にごめんなさい、丸山さん…。
その後、再び始まったキス攻撃のせいで、眠りについたのは真夜中。
ずーっとキスしてたせいか、キスする夢まで見て。
いつもと違う感覚で目が覚めたと思ったら…
丸「ちゅっ……ちゅっ…」
あ「へっ？…ん、もうっ…今日だけって言ったのにっ(汗)」
丸「ごめん、つい…もうちょっとだけさして？…ちゅっ」
結局朝からまたキス攻撃を受けて、
少し寝不足だけどいつもより満たされた気持ちのまま仕事に出た。
村上さんからよく、飲みの席で丸山さんがキス魔になるとか聞いていたけど…
素面でも十分キス魔であることが証明された。
サ「Aちゃん、なんかスッキリした顔してるわね？」
あ「えっ！うそっ…」
サ「…もしかして、丸山さん？」
あ「あー…っと……はい」
言うべきか言わないべきか迷った。
サチさんは一番私たちのことを心配してくれているから、
私たちの煮え切らない関係に呆れるんじゃないかと思って…。
でも、心配してくれているからこそ隠すわけにもいかず、素直に現状を話した。
しかしそれを聞いたサチさんの反応は意外なものだった。
サ「…そう、良かった」
あ「…怒らないんですか？」
サ「怒る？どうして？」
あ「だって…」
口ごもる私にサチさんは小さくため息を吐いた。
サ「まぁ…確かに現状はもう恋人と同じような関係になってるんだし、
いつまでもそんな逃げみたいなこと言ってないで素直に認めなさいよ！って思うけど」
あ「うぅ…仰る通りです…」
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作者名：あおきりん | 作成日時：2018年5月12日 15時
