Page.95 〜橙side〜 ページ3
丸「え…あ…」
あ「でもそれを言うならぁー、丸山さんも以前と比べて変わりましたよねぇ」
あ、あれ…今の発言に対する俺のレスポンスは必要ないんか…？
彼女のペースに振り回されっぱなしで、
このドキドキやらモヤモヤはどこにぶつけたらいいのやら。
あ「段々と、アイドルの丸山さんじゃなくて…
素の丸山さんが見えてきてるような気がして…嬉しいんです///」
丸「…」
あ「……はぁーっ！…んん…眠くなってきちゃった…」
丸「あぁ…あかんって、ほらベッドに…っ…」
待て、隆平。
今、彼女とベッドに行って…大丈夫なのか…！！
手を出さない自信はあるのか…！！！
丸「…」
あ「んぁ？…丸山さぁーん、はよベッド行きまひょ〜///」
フラフラの彼女に手を引かれて、気持ちを落ち着かせる前にベッドに座ってしまった。
ベッドにドーンっと飛び込んだAさんは、潤んだ瞳でこちらを見上げた。
あ「早く、来てください…」
もうこうなってしまうと、全てそういう言葉に聞こえてきてしまうのは、
男の性だから仕方ないとしよう。
ゆっくりと彼女の隣に寝転んで、彼女の方に体を向けた。
俺の胸の辺りにあるAさんの頭がモゾモゾと動くだけで、反応してしまう。
少し目線を下に向ければ、無防備にも彼女の大きめのTシャツがはだけていて、
少し角度を変えれば見えてしまいそうなほど。
咄嗟に天を仰いで深呼吸。
…なんか、前にも同じようなことがあったなぁ…なんて考えているうちに、
彼女が俺に抱きついて来た。
アルコールで熱くなった彼女の腕が背中に回り、胸に顔を埋めている。
頭が真っ白になりそうになったその時、Aさんからか細い声が聞こえてきた。
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作者名：あおきりん | 作成日時：2018年5月12日 15時
